不動産ニュース / その他

2017/4/13

既存住宅の適正評価・流通を後押し

 (株)LIFULL(ライフル、旧(株)ネクスト)は12日、建物検査・設備保証などからなる新サービス「LIFULL HOME’S住宅評価」の提供を開始すると発表。

 この春より、既存住宅の建物検査(インスペクション)と設備保証、シロアリ検査の3つについて、安価で提供するサービスをスタート。さらに、(公財)不動産流通推進センターの価格査定マニュアルに基づく適正評価を促進すると共に、提携保証会社が建物価値を含めた適切な担保評価を行なう。現在、この担保評価を基にした住宅ローンを大手金融機関と開発しており、今年度中には提供する計画。

 さらに夏からは、建物検査の内容や建物の評価について、同社が運営するサイト「LIFULL HOME’S」で公開する。住宅ごとの検査や評価内容を分かりやすく消費者に提供することで、既存住宅購入における不安解消につなげていく。

 併せて、不動産相場の透明化を図るための「LIFULL HOME’S Price Index」の作成についても発表。LIFULL HOME’Sと同社グループ企業でアグリゲーションサイトを運営するTrovitの物件データを基に、日米主要都市の不動産価格指数を作成・公表する。経済指標としての即時性を重視し、前月指標を月末に公開することで、「タイムラグを最上限に抑えていく」(同社取締役執行役員・山田貴士氏)。当初は日本7都市・米国25都市から開始し、順次エリアを拡大していく。

  記者会見に出席した代表取締役の井上高志氏は今後の事業戦略について触れ、「今後、情報の透明化や『不動産テック』の導入・活用をさらに進め、事業領域を拡大していく。中期的には、IDを統合し、不動産に限らない生活全般のライフデータベースを構築し、その人に適した情報を提供するソリューションカンパニーに成長させる」と述べ、2025年には100ヵ国でグループ100社を展開していく目標を明らかにした。

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