不動産ニュース / 開発・分譲

2017/4/14

銀座・松坂屋跡地の商業施設が開業/森ビル

「GINZA SIX」外観
商業施設吹き抜け部分にある
草間氏のアート

 森ビル(株)が参加組合員およびコーディネーターとして参画してきた「銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業」(東京都中央区)の大規模複合施設「GINZA SIX(ギンザ シックス)」が、20日全面開業する。それに先駆け14日、商業施設等が報道陣に公開された。

 東京メトロ「銀座」駅徒歩約2分に立地。「松坂屋銀座店」跡地を含む2つの街区(約1.4ha)を一体的に整備した。敷地面積約9,080平方メートル。延床面積約14万8,700平方メートル。鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造地上13階地下6階建て。「観世能楽堂」が入る文化・交流施設(地下3階)、商業施設(地下2階~地上6階、13階の一部)、オフィス(地上7~12階、13階の一部)のほか、観光バスの乗降所や観光案内所、屋上庭園などで構成する。

 商業施設は、国内外のブランド241店舗が出店し、その半数以上が旗艦店。中央通り沿いには、「セリーヌ」や「ディオール」など6つのラグジュアリーブランドが2~5層の大型旗艦店を出店。各店舗がそれぞれデザインしたファサードをつくり上げることで、“のれん”をイメージした外観に仕上げた。従来にはないカフェサービスなどを併設した店舗もある。地下1階のビューティーフロアは、個室を設け、ゆったりと化粧品等を試すことができるようにした。地下2階の食品フロアでは、地方の老舗や名店の新形態なども出店している。
 5階には、上位顧客向けラウンジ「LOUNGE SIX」(約100坪)を設置。設計を「新素材研究所」に依頼し、日本古来の素材による内装やインテリアにこだわったほか、写真家・杉本博司氏の作品を常設展示するなど、特別な空間を創出。コンシェルジュが常駐し、パーソナルスタイリングを行なうなど、施設自体と顧客が直接交流できる場として活用する。
 また、アートとの融合をテーマに、各所に作品を展示。3~5階フロア中央の吹き抜け部分には、2月までの期間限定で、前衛芸術家・草間彌生氏のアート作品を吊り下げており、その後も森美術館監修のもと空間演出を行なう。

 1階には、三原通りに付け替えた区道に面して観光バス乗降所を併設。その前に位置するツーリストサービスセンター「TERMINAL GINZA」は、観光案内や外貨両替、手荷物一時預かり・宅配サービスのほか、ローソンの新形態「トラベルローソン」が入居。通常商品以外に、銀座の名店の品を置くといったセレクト商品も取り揃え、来場者が楽しめる空間を演出した。同地では、オリジナルコンテンツを企画・発信するなど、随時イベント開催なども行なっていく予定。

 地下3階の「観世能楽堂」(480席、約1,600平方メートル)は、舞台には人間国宝や重要無形文化財総合指定保持者が多く出演する。能面、 能装束、源氏物語や平家物語、万葉集などの国文学、伝統的な音楽などのエッセンスが詰まった能の劇場とする。日本の伝統文化の発信拠点として、訪日外国人観光客に向けた多言語対応システムを今後導入する予定。また、地域に開かれた多目的ホールとしてさまざまなイベントなどにも利用できるほか、 災害発生時には約1,000人の帰宅困難者の一時滞在スペースとしても活用する。

 1月に竣工済みのオフィス部分は、クリエイティブ系や人材、IT企業など、8割程度テナントが決まり、一部で入居が開始した。ワンフロア面積が約6,140平方メートルと都内最大級であり、「他にない広さ・立地」を理由に入居を決めた企業が多かったという。

 年間目標は、来場者数が2,000万人、売上が600億円。

「LOUNGE SIX」
「観世能楽堂」

この記事の用語

市街地再開発事業

都市計画で定められた市街地開発事業の一つで、市街地の合理的で高度な利用と都市機能の更新を目的として実施される事業をいう。既成市街地において、細分化されていた敷地の統合・共同化、共同建築物の建設、公共施設の整備などを行なうことにより、都市空間の高度な利用を実現する役割を担う。

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