不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2017/7/14

事業ポートフォリオ多様化へ/インテリックス

 (株)インテリックスは14日、2017年5月期決算説明会を開催した。

 当期(16年6月1日~17年3月31日)は、売上高414億円(前期比6.2%増)、営業利益17億5,600万円(同0.1%減)、経常利益13億4,300万円(同8.7%減)、当期純利益8億9,100万円(同8.9%減)。主力のリノヴェックスマンション販売件数は、全体で1,441件(同3.4%増)。首都圏が同10%減で、地方での案件が同29%増。利益率が低下したものの、アセットシェアリング事業やその他不動産の売却による収益寄与により、売上総利益は同4.2%増だった。しかし、広告宣伝費をはじめとした販売費や、地方店を中心とした人員増強による人件費の増加などによって、最終益は減益となった。

 次期(18年5月期)は、事業ポートフォリオの多様化を推進。リノヴェックスマンション事業の収益性向上、施工能力の強化、不動産ソリューション分野の事業確立と成長を進める。
 競合他社の多い首都圏のマンション仕入れを厳選するほか、地方における取扱件数の拡大を実施。販売数を首都圏と同等(760件(同25%増))までに引き上げる方針。また、大手不動産会社からの受注を中心としたリノベーション内装事業を伸ばすほか、自社での多能工(マルチリノベーター)育成を進めていく。
 ソリューション分野の主力商品である不特法を活用した不動産小口化投資商品「アセットシェアリング」では、規模の拡大と販売チャネルの多様化を実施。JREITから築年数が経過したものを中心に物件取得を進めていくほか、将来的には現在の買い取り型だけでなくコンサルティング(フィービジネス)としての案件も増やし、アセットをオフバランス化していきたい考え。8月には渋谷のリノベーションビルの第2期販売を開始するほか、博多、北千住での販売も計画している。また、新たにリースバック事業も開始。中長期的な物件仕入れルートとしていく確立していきたい考え。

 売上高468億7,500万円、営業利益19億300万円、経常利益14億3,200万円、当期純利益9億8,900万円を見込む。

 同社代表取締役社長の山本 卓也氏は「リノヴェックスマンションに関しては、地方都市でもエリアを選定すれば安定したマーケットはある。自社の査定精度を上げていくなど、利益率を高めていきたい。設計部門の地方出店も視野に入れていく。アセットシェアリングの顧客は、士業の方々に紹介を受けることが多いことから、士業の人たちを対象に営業を強化する」などと述べた。

この記事の用語

リースバック

不動産を売却し、その買い主から当該不動産を賃借する方法。英語のLeaseback。

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