不動産ニュース / 開発・分譲

2017/7/26

リゾート地5ヵ所でマリオットHを同時開業

「伊豆マリオットホテル修善寺」外観
温泉露天風呂付きのプレミアルームのイメージ

 森トラスト(株)グループの森トラスト・ホテルズ&リゾーツ(株)は28日、南紀白浜(和歌山県)、富士山中湖(山梨県)、伊豆修善寺(静岡県)、琵琶湖(滋賀県)、軽井沢(長野県)の5ヵ所でマリオットホテル(総客室数831室)を同時オープンする。

 いずれもラフォーレホテルをリブランドしたもの。世界的規模が大きい、ブランドの多角化など成長性が高いなどを理由に、パートナーとしてマリオット・インターナショナルを選択。2016年2月より事業を進めてきた。インバウンドが増加する中、インターナショナルなホテルを地方に誘致することで、グローバルスタンダードを普及させ、新たなニーズを掘り起こし、地方創生を図る狙い。現在開発を進めている虎ノ門と銀座など他のマリオットホテルを含めた投資額は1,000億円に上る。

 いずれの物件も、客室数は105~274室の大型物件で、客室の広さは30平方メートル以上を確保。温泉付き客室も用意した。付帯施設にも露天風呂や大浴場を設けている。その土地ならではの食材を使用したレストランのほか、エリア特性に合った多彩な施設・プランを提供。マリオットホテルブランドの中核に据えられている「モダンコンフォート」「スタイリッシュ」をテーマにしたデザインで仕上げている。

 また、訪日外国人において日本の伝統や文化が体験できることが重視されていることから、3月に両社でオープンした、ホテルがオープンする各エリアの魅力・体験を発信するWEBサイト「JapaTabi(ジャパタビ)」で紹介しているプランを、各ホテルのオリジナルプログラムとして提供する。南紀白浜における海底郵便ポストへのハガキ投函プログラムや、伊豆修善寺における修繕時での座禅や写経体験プログラムなど、39プログラムを用意した。

 26日行なった会見で、森トラスト代表取締役社長の伊達 美和子氏は「訪日外国人が日本の観光地としてリゾート地に注目するきっかけにつなげたい。訪日外国人が日本の旅へ求めることは、豊かな自然や個性的な文化が残る日本のリゾートデスティネーションで実現できることをPRしていく」と述べた。マリオット・インターナショナル アジア太平洋 社長兼マネージング・ディレクターのクレイグ・S・スミス氏は「今後も森トラストと共に日本におけるポートフォリオを充実させていきたい」と話した。

26日に行なわれた開業祝いの鏡開きの様子

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地方創生

明確な定義はないが、地域社会が持続するための政策をいう場合が多い。狭義には、「まち・ひと・しごと創生法」に基づいて推進されている政策をさすこともある。

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