不動産情報サービスのアットホーム(株)は31日、同社ネットワークにおける2017年7月の首都圏新築戸建てと中古(既存)マンションの登録価格・成約価格のデータを公表した。対象は、登録物件は新築戸建て9,907件、既存マンション874件、成約物件は新築戸建て1,767件、既存マンション745件。
新築戸建ての登録価格は首都圏平均で1戸当たり3,416万円(前月比1.0%下落)と3ヵ月連続のマイナスとなった。前年同月比では0.8%下落した。成約価格の首都圏平均は3,446万円(同1.6%下落)と再びマイナスに。成約数が最も多い神奈川県と平均価格の高い東京23区は上昇したものの、成約数はともに減少し、東京都下・埼玉県・千葉県の価格も下落したため。一方、首都圏平均の前年同月比は1.5%上昇し21ヵ月連続のプラス。
09年1月を100とした1戸当たりの価格指数は、登録物件が97.8(同0.9ポイント低下)、成約物件が97.3(同1.6ポイント低下)、成約物件の価格指数が再び登録物件を下回った。
既存マンションの登録価格は1戸当たり2,746万円(同2.8%上昇)で、3ヵ月ぶりにプラスに。前年同月比では1.0%下落し、再びマイナスとなった。成約価格は2,785万円(同0.4%上昇)とプラスに転じた。成約の45%を占める東京23区で、高額物件の多い渋谷や、最近価格上昇が目立つ江東区の成約が増加し平均価格が上昇したことによるもので、首都圏平均の前年同月比では5.1%上昇し、16ヵ月連続のプラスに。23区が19ヵ月連続で上昇したほか、東京都下・神奈川県も上昇している。一方、埼玉県・千葉県が下落、全エリアでの上昇は3ヵ月ぶりに止まった。
09年1月を100とした1戸当たりの価格指数は、登録物件が128.7(同3.5ポイント上昇)、成約物件が139.8(同0.6ポイント上昇)と、成約物件の価格指数が登録物件を17ヵ月連続で上回った。