不動産ニュース / ハウジング

2017/11/8

減収増益。通期売上高を下方修正/ミサワ18年3月期2Q

 ミサワホーム(株)は7日、2018年3月期第2四半期決算説明会を開催した。

 当期(17年4月1日~9月30日)は、連結売上高1,907億4,400万円(前年同期比0.8%減)、営業利益36億8,300万円(同18.6増)、経常利益37億9,200万円(同29.7%増)、当期純利益33億200万円(同43.3%増)であった。

 当期は今年度を初年度とする3ヵ年の新中期経営計画「First Step For NEXT50」に基づき事業を展開。

 戸建住宅事業では、新構法「センチュリーモノコック」を開発し、ZEHで求められる基準を大幅に上回る断熱性能を実現する「CENTURY Primore(センチュリー プリモア)」に採用、4月に発売した。また、IoTを活用し家庭内エネルギーの最適制御、防犯・防災、見守りといった機能を提供する「LinkGates(リンクゲイツ)」などを発売し、より暮らしやすい住まいの実現に努めた。その結果、注文住宅の売上戸数は3,064戸(同1.8%減)となったが、棟単価がアップし、売上高は906億円(同0.7%増)となった。受注残高は1,096億円(同6.0%減)。事業全体の売上高は1154億円(同0.9%減)。

 資産活用事業では、賃貸住宅の売上高が増加。一方、鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造での有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅の受注棟数が減少し、事業全体では236億円(同変化なし)と横ばい。

 リフォーム事業では、リファイニング建築を提唱する(株)青木茂建築工房との取り組みに注力。10月末に築50年を超える職員住宅(東京都渋谷区)を賃貸マンションに再生するプロジェクトが竣工した。それらの結果、売上高303億円(同0.6%減)となった。

 通期は、上期の業績を踏まえ売上高のみ下方修正。売上高3,910億円(期初計画比2.3%減)、営業利益70億円、経常利益65億円、当期純利益40億円を見込む。

 会見した同社代表取締役社長執行役員の磯貝匡志氏は、新中経の進捗状況について触れ、「今後は、戸建住宅事業の規模を、19年3月末の事業比率想定5割程度に維持しつつ、資産活用事業やリフォーム事業といった既存事業を拡大。新たにスタートしたまちづくり事業も加速していく」などと述べた。なお、まちづくり事業は16年度売上高373億円に対し19年度目標が638億円と265億円の増加を見込んでおり、その6割程度をコンパクトシティ型不動産開発(複合商業施設)とするのが目標。

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