不動産ニュース / 開発・分譲

2018/1/26

地元県産材のたて継ぎ材を用いた事務所棟上棟

フィンガージョイント材

 三井ホーム(株)グループ会社の三井ホーム鹿児島(株)は26日、鹿児島県曽於市で施工中の(株)伊万里木材市場の事務所棟を上棟した。

 木造枠組壁工法平屋、延床面積149.05平方メートル。竣工は2018年3月18日の予定。

 同社は地元県産材の利用に取り組んでおり、同事務所棟では、県産材のツーバイフォー工法用フィンガージョイント材(たて継ぎ材)を主要構造材として採用した。
 フィンガージョイント材は、2つの木材をジグザグ状に加工し、その加工部双方を繊維方向に繋ぎ合わせ接着材で接合した木材。原木市場における材長は3~4mが主流であるため、製品加工する段階で多くの短材が発生するが、同材はこれまで構造材として使用していなかったこれらの短材を無駄なく活用する。高い強度が特徴で、木材の節・虫食い等の欠点を除去し品質の良い部分のみで接合するため、反り・曲がりが少なく、施工性にも優れる。さらに長物材への加工が可能であることなどにより、欧米では構造材としての評価は高く、今後、日本国内においても国産材の効率的活用や長物材の供給に有効になると考えられる。

 なお、同事務所棟は、国産ツーバイフォー部材の利用促進を図るために開催される鹿児島県木材協同組合連合会主催の「国産ツーバイフォー部材 利用促進現地研修会」の見学ルートにも選出されている。

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