不動産ニュース / 仲介・管理

2018/6/1

不動産テックとのコラボ見据えたシェアオフィス

ADW
写真左からクラウド・インベストメントの徳毛氏、GFLの田邊氏、SMIの鈴木氏、プリンシプルの原田氏

 (株)エー・ディー・ワークス(ADW)は1日、不動産テック事業者とのコラボレーションスペース「AD-O Tech Lab(エー・ディー・オー テックラボ)」を、自社開発したオフィスビル「AD-O道玄坂」(東京都渋谷区)に開設した。

 同ビル2階フロアを通常の賃貸対象とせずに、不動産テック事業者を対象に安価な利用料で使えるシェアオフィスとして、不動産テック事業者の成長を支援。同社と各事業者のコラボレーションを図る場とする。シェアオフィスによるベンチャー支援の中でも、不動産テック事業者に業種を絞り込み、既存事業とのコラボレーションを狙ったケースは珍しいという。

 フロア面積は約44坪。コンパクトに区割りしたスペースを4社でシェアする。フロア内には利用企業が会議・打ち合わせ等で使えるフリーミーティングスペースを設けた。同スペースは和のデザインを採用。キューブ型の麻ののれんで囲んで独立性を確保し、フロア全体におけるアクセントとする。

 同施設を利用するのは、AIを活用した仲介営業支援システムを開発する(株)GFL(東京都渋谷区、代表取締役CEO:田邊学司氏)、不動産に関するクラウドファンディングサポートを展開するクラウド・インベストメント(株)(同、代表取締役:細澤聡希氏・徳毛雄一氏)、賃貸住宅向けホームセキュリティシステムを販売する(株)プリンシプル(福岡市博多区、代表取締役:原田宏人氏)の3社。GFLとクラウド・インベストメントは本社を移転、プリンシプルは東京支社として利用する。

 この3社のほか、ADWのグループ会社で小口投資商品サイトの運営等を手掛ける(株)スマートマネー・インベストメント(SMI、東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木俊也氏)が拠点を構える。「3社とADWグループがスムーズに連携し、シナジー効果を生めれば。当社はそのハブとしての機能を担いたい」(鈴木氏)という。

 同社は、今回の施設での成果を見ながら、第2、第3のテックラボを開設することも視野に入れている。

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不動産テック

情報通信技術を大幅に活用した不動産サービスをいう。「不動産」と「技術(Technology)」を組み合わせた造語で、英語のReal Estateと組み合わせて「ReTech」とも言われる。

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