不動産ニュース / 開発・分譲

2018/9/26

「新虎通りCORE」竣工、沿道活性化へ/森ビル

「新虎通りCORE」外観
歩道に設けたテラス席。沿道のにぎわい創出につなげる

 森ビル(株)は26日、大林新星和不動産(株)と共同で開発を進めてきた複合施設「新虎通りCORE(コア)」(東京都港区)を竣工。マスコミに内部を公開した。

 同施設は、新虎通り沿道において推進されている街区の統合・再編を実現した第1号プロジェクト。新虎通りの交差点に位置、敷地面積約1,524平方メートル、延床面積約17,433平方メートル、鉄骨造・一部鉄骨鉄筋コンクリート造地上15階地下1階建て。

 1階から2階の商業施設には、昼は物販、夜はセルフバー方式のダイニングとなる「旬八キッチン&テーブル」など、新業態を含む計6店舗が出店。周辺オフィスワーカーや地域住民の利用を想定し、ランチ・ディナーなどを提供する。
 1階のカフェ・イベントスぺ―ス「THE CORE KITCHEN/SPACE」は森ビルが運営し、通常のレストランとして営業するだけでなく、地域のコミュニティ拠点としても開放。カフェ部分には専任の「コミュニティマネージャー」が常駐し、新虎通り周辺のスタートアップ企業など多様な人々をつなぎ、イベントの開催などを通して新たな文化・経済活動の発信拠点としていく。さらに、店舗に面する歩道上にテラス席を設け、まち並みと一体となりにぎわいを創出する。

 オフィス区画(4階~14階)には、(株)クリーク・アンド・リバー社および同グループ企業が入居を予定。屋上には、オフィス街を一望できるルーフガーデンを設置し、オフィスワーカー限定のリフレッシュスペースとして開放する。
 3階はインキュベーションオフィスとし、日本に進出する海外企業やベンチャー企業を誘致。約60~180平方メートルの小規模オフィス6室のほか、共用ラウンジや共用会議室を併設し、周辺エリアを盛り上げる新たなイノベーションを誘発していく。なお、入居テナントについては、全区画でほぼ成約のめどが立っている。

 同社は同施設を沿道開発のモデル事業に定め、新虎通り沿道のにぎわいづくりの拠点とし、今後のまち並みづくりを牽引していく考え。開業日は10月18日を予定。

オフィス(12階)。基準階面積約860平方メートル・基準階天井高2.8メートルの開放的な空間を創出。窓から新橋・虎ノ門エリアが一望できる
屋上のルーフガーデン。オフィスワーカーのリフレッシュスペースとなる

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