不動産総合サービスのクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(米国イリノイ州シカゴ)は15日、世界の不動産投資市場に関する調査レポートを発表した。
2018年(17年7月~18年6月)の世界不動産市場の投資額は1兆8,000億ドル。アジアの投資活動が強く影響し、前年比約18%増となった。投資先・投資源ともに伸張を見せており、全投資の52%がアジアに投下される一方、全クロスボーダー投資の45%をアジアマネーが占めた。
世界トップの不動産都市はニューヨークが不動で、ロサンゼルス、ロンドン、パリ、香港と続いた。東京は8位(開発素地を除く)で、商業店舗スペースへの投資額は前年比40%増、オフィススペースへは6.7%増となった。
同社は「アジアは今後も順調に現在の投資額レベルを維持する」と予測。「GDPの安定成長や急激な都市化の進行に加え、失業率の低下により世界の不動産投資家を引き続き魅了していく」とした。アジアの新興都市では、インドとベトナムが外部からの経済的圧力によって多少緩やかなペースとはなるものの、今後も投資先都市として成長し続けると見られる。