不動産ニュース / 開発・分譲

2018/12/10

サテライトシェアオフィスで障害者雇用を促進

 (株)スタートラインは6日、「インクルMARUNOUCHI」(東京都千代田区)で障害者雇用に関するメディア向けセミナーを開催した。

 同社は障害者雇用支援のコンサルティングを展開する企業。障害を持つ人でも働きやすい環境を整えた企業向けサテライトシェアオフィスの運営も行なっており、現在8拠点で展開。利用企業は約90社、利用者数は約450人。

 セミナーでは、同社の眞島哲也氏が障害者雇用の現状と雇用のポイントを解説した。同氏は、精神障害者の雇用での課題を「離職率の高さ」と指摘。「安心できる就労環境を作りつつ、障害者自身が自分の体調・気持ちを理解して働き方を考えられるよう、セルフマネジメント能力を向上させる働きかけをすることが重要」とした。同社のサテライトオフィスは専門スタッフが利用者の体調等の就労状況を見守り、適切な働き方をサポート。その結果、「一般的な離職率が約50%であるのに対し、当社のサテライトオフィス利用企業の離職率は約20%程度に抑えられています」(眞島氏)。

 10月開業した「インクルMARUNOUCHI」は、同社が三菱地所と協業して開設した障害者雇用の支援・情報発信拠点。東京メトロ有楽町線「有楽町」駅直結の「新国際ビルディング」に立地。延床面積約313平方メートル。三菱地所(株)が同エリアの企業に障害者雇用に関するヒアリングを実施したところ、「採用支援や、就労サポート以前に、雇用に関するノウハウや情報が知りたい」といった声が多く上がったことから、サテライトシェアオフィスサービスに加え、利用企業・外部企業問わず障害者雇用に関する相談を受け付ける「相談窓口」や、障害者雇用に関するセミナー・勉強会等を実施する「情報発信拠点」の機能を併設した。「丸の内には約4,300社の企業があり、多様な働き方・雇用に注力する企業も多い。ここから情報を発信し、まち全体を障害者の方が働きやすい環境にしていきたい」(同氏)。

「インクルMARUNOUCHI」入口

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