不動産ニュース / 開発・分譲

2019/7/25

住林、熊谷組との提携による緑化の取り組み発表

セミナーには、住友林業、熊谷組両社の関係者等、総勢250人が出席した

 住友林業(株)と(株)熊谷組は24日、2017年11月に締結した両社の業務・資本提携による協業の一つ、建築設計と緑化計画の一体提案について、その具体事例や今後の展望について紹介する「みどりとSDGsセミナー」を開催した。

 同提携は、住友林業グループで環境緑化事業等を手掛ける住友林業緑化(株)と、建築の設計・施工を手掛ける熊谷組が両社のノウハウを融合させることで、建築設計と緑化計画の一体化。SDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境・社会・ガバナンス)投資といった時代のニーズに応えた環境不動産事業の推進を狙いとしたもの。

 セミナーでは、三井住友信託銀行(株)フェロー役員兼チーフ・サステナビリティ・オフィサー経営企画部の金井 司氏が「SDGs視点からの企業経営 金融が主導する『グリーン革命』」と題し講演。その後、両社の事業担当者と金井氏によるトークセッションも行なわれた。 

 金井氏は、両社の協業によるオフィスビル等からなる「三井住友海上駿河台地区再開発」(東京都千代田区)等を踏まえ、「緑化した環境が、そこで働く人々の生産性にどういった影響が出るかを実証・公表していただければ、こういった取り組みがより普及するのでは。また、マンションは緑化されたもののほうが価格が落ちにくい、というデータも出ている。今後は、マンション開発においても、緑化計画が進展していくことを期待したい」等と述べた。
 それを受け、住友林業緑化・生物多様性推進室長の伊藤俊哉氏は、「今まで緑化計画というと、コスト要因で敬遠されがちだったが、国内外でSDGsやESG投資の動きが強まる中、環境に配慮した不動産の価値も向上している。金井氏のご指摘を踏まえ、今後も両社で連携しながら、マンション開発も含め、緑を核とした新たな付加価値を提案していきたい」などと述べた。

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