(株)リクルート住まいカンパニーは24日、「2018年度 賃貸契約者動向調査」結果を発表した。調査は全国を対象に実施。18年4月1日~19年3月31日に入居した18歳以上の男女が対象で、有効回答数は1,690。
全国から首都圏(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)居住者を抽出し、不動産会社店舗への訪問数を尋ねたところ、平均1.5店舗で過去最少に。長期的な訪問数の減少傾向が続いている。部屋探しの際の物件見学数も、平均2.8件と過去最少。見学数の減少傾向も続いている。
部屋探しにおいて最も決め手となるのは「家賃」。一方、やむを得ず諦めた項目は「築年数」がトップだった。
満足度の高い設備については、「24時間出せるゴミ置き場(68.3%)」「追い焚き機能付きの風呂(66.5%)」「TVモニター付きインターフォン(65.9%)」が上位に。前回から大きく上昇した設備は「室内物干し(62.9%)」で、昨年より16.8ポイント増加した。
家賃が上がっても欲しい設備の1位は、「独立洗面台(69.8%)」。最も家賃上昇許容額が高い設備は「エアコン付き(69.3%)」で、平均1,700円の家賃上昇が許容されることが分かった。
一人暮らし世帯が今後住み替えたい間取り・仕様の優先順位は、「広い居室+バストイレ一緒(52.1%)」が「狭い居室+トイレ独立(36.3%)」よりも高く、「バスタブあり+バストイレ一緒(34.1%)」は「バスタブなし+トイレ独立(48.6%)」よりも優先順位が低かった。また、一人暮らしの学生は「6畳(+バストイレ一緒)」の部屋を「必ず選びたい(11.3%)」という人よりも、「3畳ロフト付き(+バストイレ別)」の超狭小部屋のほうを「必ず選びたい(24.2%)」という人のほうが多かった。
オンライン賃貸契約(IT重説)の全国における認知率は29.3%。利用率は3.1%にとどまった。
DIY・カスタマイズの実施経験者は18.0%と全体の2割弱にとどまったが、3年前と比べると約2倍となった。実施動機として最も多いのは、「収納が足りないから(38.4%)」。DIY・カスタマイズ実施時に、オーナーや管理会社に事前連絡をしたことがある人は33.7%、連絡をせず実施したことがある人は63.9%だった。