不動産ニュース / 開発・分譲

2020/2/20

東京・四谷の複合施設、オフィス棟満床で竣工

北西側から見た複合施設「CO・MO・RE YOTSUYA」

 (独)都市再生機構(UR都市機構)は20日、「四谷駅前地区第一種市街地再開発事業」の複合施設「CO・MO・RE YOTSUYA(コモレ四谷)」(東京都新宿区)の竣工に伴うプレス向け見学会を開催した。

 UR都市機構が施行する市街地再開発事業。三菱地所(株)および同社と阪急阪神不動産(株)、太陽生命保険(株)の3社が共同出資する第5メック都市開発特定目的会社の両事業パートナーとともに、開発を進めてきた。(関連記事:1月30日のニュース

 JR・東京メトロ「四ツ谷」駅から徒歩1分、地区面積は約2.4ha。国有地、区立小学校跡地、民有地で構成される同地区に、複合施設と複数の広場等を整備した。建物は敷地面積約1万7,900平方メートル、鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート造鉄筋コンクリート造地上31階地下3階建てで、延床面積は約13万9,600平方メートル。

 オフィス棟「YOTSUYA TOWER」(地上3~30階)は、フロア天井高2,800mm、オフィスの奥行き19m、フロア面積約2,000平方メートルを確保。非常時でも、専用部へ1平方メートル当たり15VAの電力を供給する。LINE(株)、朝日生命保険相互会社、理研ビタミン(株)など14社が入居する予定で、竣工1年前までに満床となった。なお、13~15階には、運輸安全委員会、国土交通政策研究所など国の機関が入居する。
 商業ゾーン「CO・MO・RE Mall」(地下1階~地上2階)の39区画には、食品スーパーやドラッグストアといったデイリー物販のほか、クリニック、飲食店などを誘致。全区画の店舗が決定しており、7月末から8月初旬にかけ順次開業する予定。
 公益施設「四谷スポーツスクエア」「四谷クルーセ」(地下2階~地上4階)の地下2階には、敷地面積326平方メートルの多目的ホールを設置。バレーボールやバドミントン、卓球、ダンス、ヨガ、講演会などが行なえる多目的ホールとして利用できる。会議室、音楽室も設置している。

 なお、「ザ・レジデンス四谷アベニュー」「ザ・レジデンス四谷ガーデン」の住宅計60戸は、従前権利者に41戸を提供。残りの住戸は、三菱地所レジデンス(株)が分譲する。間取りは30平方メートル台~130平方メートル台までさまざまで、3月中旬から下旬にホームページを開設し、分譲を開始する。

 7月22日に工事を完了させ、その後まちびらきを行なう予定。

災害時には防災活動拠点として使用できる「コモレビの広場」
天井高8m90cmを確保した「多目的ホール」

この記事の用語

特定目的会社

特定の資産を裏付けとした有価証券を発行するためだけに設立された法人で、「資産の流動化に関する法律」にもとづいて設立される特別な社団をいう。SPC(Special Purpose Company)の中に包括され、TMKと略称されることもある。

続きはR.E.wordsへ

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エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。