三菱地所(株)は、東京・有楽町の「新東京ビル」4階フロアをリニューアルし、新たに有楽町エリアのイノベーション拠点「Shin Tokyo 4TH」(東京都千代田区)としてオープン。27日、報道陣に公開した。
同社は現在、ビル事業の主要エリアである大手町・丸の内・有楽町エリアで、イノベーション創発とデジタル基盤強化を通じた、個人のクオリティオブライフ向上と社会的課題の発見・解決を生み出す仕掛けづくりによるまちづくり「丸の内 NEXT ステージ」の一環。
テナント同士の偶発的な出会いや交流を促す機能をオフィスに持たせ、DXやオープンイノベーションを促進する企業を誘致。同社も、テナント企業との協業等によりオープンイノベーションを支援し、エリアや社会への新たな価値創造を目指す。
新東京ビルは、JR山手線他「有楽町」駅徒歩3分に立地。4階約6,300平方メートルをリニューアルし、テナントの専有部と共用廊下の中心を、自然発生的な交流や情報共有の場となるよう、カフェラウンジやシェアキッチン、スタジオとした。共用部には約700平方メートルを充てた。また、アートが新たな発想やコミュニケーションを誘発するとの考えから、回廊型の廊下を「辻」に見立て、壁面の要所にアートを施している。専有部はスケルトン仕様で天井高3,000mm。
1スパン約35坪から貸し出しており、現在までに、“丸の内産ITエンジニア”を育てるプログラミングスクールを運営する(株)divや、新規事業の代理出産モデルを手掛ける(株)ボーンレックス、AIカメラソリューションを開発・提供するAWL(株)など9社が入居。専有部の入居率は9割超。
同日会見した三菱地所代表執行役執行役専務の千葉 太氏は「当社は、大丸有エリアをオープンイノベーションフィールド化する“丸の内 NEXT ステージ”を進めており、ウィズコロナ・アフターコロナのオフィスとして十分通用すると考えている。オフィスユーザーに対するアンケートでも、オフィスとテレワークを柔軟に使いこなしながら、face to faceの交流でしか得られない価値をオフィスに求める傾向が出ている。このオフィスは、そうしたこれからのオフィスのあり方を具現化したもの」などと語った。