(株)長谷工コーポレーションは12日、2021年3月期第2四半期決算(連結)を発表した。
当期(20年4月1日~9月30日)は、売上高3,699億1,200万円(前年同期比10.7%減)、営業利益309億4,000万円(同29.1%減)、経常利益300億3,900万円(同30.9%減)、当期純利益205億3,900万円(同31.9%減)。減収減益となったが、期初の想定通りに進捗している。
主力の建設関連事業では、建築工事において、施工中物件の原価低減努力等もあり、完成工事純利益率は17.3%(同0.1ポイント減)とほぼ横ばいに。完成工事粗利益は395億円(同13.7%減)となった。分譲マンション新築工事の受注は、首都圏で200戸以上の大規模物件4件を含む26件、近畿圏・東海圏で同大規模物件3件を含む9件と、合計で35件を受注。非住宅物件も4件受注した。完成工事については、賃貸住宅等5件を含む40件を竣工した。
不動産取扱量は増加したものの、マンション建築工事の施工量減少により、売上高は3,011億円(同2.4%減)、 営業利益は322億円(同11.1%減)と、減収減益だった。
サービス関連事業では、大規模修繕工事・インテリアリフォームにおける修繕工事の施工量が減少。契約戸数減、不動産流通仲介の取扱件数の減少等により、売上高は806億円(同15.3%減)、営業損失1億円(前年同期:営業利益56億円)の減収減益となった。
なお、当期時点の受注高は1,642億円(同221億円減)。通期では4,500億円(同217億円減)を見込む(進捗率:36.5%)。
通期については、売上高8,000億円、営業利益725億円、経常利益700億円、当期純利益490億円を見込んでいる。
同日開催した決算説明会において、同社取締役常務執行役員の楢岡祥之氏は「4,700億~4,900億円の通期受注高を維持してきたが、今期はコロナの影響等による材料不足が原因で、4,500億円でもハードルが高く感じられる。下半期で取りこぼしのないよう、次期は回復を期待したい」などと話した。