不動産ニュース / 調査・統計データ

2020/12/3

住宅購入時の来店、ネットでの絞り込みが顕著に

 アットホーム(株)は3日、「住宅購入のプロセス&マインド」調査2020年度版を発表。過去2年以内に自己居住用の住宅を購入した全国の21~49歳の男女1,200名を対象に、インターネットでアンケート調査を実施した。調査期間は20年7月16~17日。

 購入した住宅の平均価格を見ると、新築マンションが4,186万円、中古(既存)マンションが3,368万円、新築一戸建てが3,699万円、既存一戸建てが2,494万円だった。予算の平均金額を比べると、新築マンション・既存マンション・新築一戸建ては予算よりも購入価格が上回った。

 最初から最後まで重視した仕様・設備は、新築マンションでは「宅配ロッカー」(36.5%)が最も多く、次いで「浴室乾燥機能・浴室暖房」(18.8%)となった。
 新築一戸建てでは、「シューズインクローゼット・大きい靴箱」(29.2%)が1位に。「ウォークインクローゼット」(23.6%)も3位に入るなど、収納に関する項目が上位となった。
 既存マンション・既存一戸建ては、「追い焚き機能付バス」がそれぞれ1位に。また、一戸建てでは、新築・既存ともに「トイレ2ヵ所」を重視する人が多かった(新築2位、既存3位)。

 住宅を購入する際にインターネットで見た物件数は、新築マンション・既存マンション・既存一戸建てで「6~10件」、新築一戸建ては「0件」が最多だった。訪問した不動産会社数は、既存マンション(33.3%)・新築一戸建て(28.6%)・既存一戸建て(30.1%)が「1社」、新築マンションが「2社」(27.5%)で最多に。インターネットで物件を絞り込んでから、不動産会社に問い合わせをして訪問する様子がうかがえた。

 テレワーク経験については38.0%が「実施したことがある」と回答。「今後実施する予定がある」と回答した人は14.9%だった。テレワークを実施して困ったことは、「プライベート空間と分離された仕事スペースが確保できない」(34.1%)、「仕事用のデスクや椅子がない」(33.8%)、「仕事をするために十分な広さが確保できない」(22.0%)の順となった。

この記事の用語

マンション

日本におけるマンションは、一般的には、鉄骨コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造で、3階建て以上の分譲共同住宅・賃貸共同住宅を指している。ただし、賃貸共同住宅の場合にはPC造・重量鉄骨造であっても、マンションと呼ばれることがある。

続きはR.E.wordsへ

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。