不動産ニュース / 開発・分譲

2020/12/15

広島・生口島に古民家改装した旅館/東建他

「Azumi Setoda」客室

 東京建物(株)、(株)Azumi Japanは15日、生口島の瀬戸田地区で旅館ブランド「Azumi(アズミ)」の第1号物件「Azumi Setoda」(広島県尾道市、客室数14室)を2021年3月に開業すると発表した。

 生口島の瀬戸田は、人口8,000人程度のまちで古くから海上交通の玄関口として瀬戸田港を中心としたまち並みが形成された。しかし近年は、空き家、空き店舗の増加による空洞化が課題となっていることから、同地区の築140年ほどの古民家「旧堀内邸」を活用し、旅館として再生。観光地としての魅力向上と地域コミュニティの維持・活性化を目指す。
 18年に尾道市が公募した「瀬戸田街古民家等活用事業」において、(株)ナル・デベロップメント(京都市中京区、代表:早瀬文智氏、岡 雄大氏)が活用事業者に選定され、同邸宅を取得し、改修をスタートした。東京建物はAzumiと共に、さまざまなステークホルダーを一体となり開発に取り組んできた。

 「Azumi Setoda」は、「旧堀内邸」の建築様式を生かしながら、日本の伝統建築の手法を用いて改装し、庭園、あずまや、レストラン、バー等の共用施設も設ける。また、新築の別棟として、銭湯付帯型の宿泊施設「yubune」(客室数14室)も同時開業する。銭湯やサウナ、湯上りラウンジ等を設置し、機能的な側面を持つ「旅籠」として、地域と旅行者に幅広く開かれる施設とする。

 なお、両施設は、瀬戸田港から耕三寺にかけてつながる商店街「しおまち商店街」の入口に位置。同商店街では「旧堀内邸」の活用をきっかけに、19年より商店街活性化プロジェクトが開始され、ワークショップの開催等が行なわれている。両施設もこれらの地域活動と連携し、地域全体の活力向上に貢献していく考え。

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