国土交通省は23日、「市街地整備2.0 新しいまちづくりの取り組み方」に資する事例集を公表した。
市街地整備をとりまく環境の大きな変化を踏まえ、同省は昨年度、「今後の市街地整備のあり方に関する検討会」を設置し、2030年3月にその報告がとりまとめられた。
そこで、新たな市街地整備のあり方は、「行政が中心となって公共空間確保・宅地の整形化・建物の不燃共同化を大規模に志向した開発」から、「『公民連携』で『ビジョンを共有』し、『多様な手法・取組』を組み合わせて、『エリアの価値と持続可能性を高める更新』」(市街地整備 2.0)へと大きく転換を図る必要があること等の提言を受け、その考え方を広めるために本事例集を作成した。
行政関係者、地域住民、民間事業者など、幅広い関係者向けに、市街地整備の進め方の転換として、今後の取り組むべき新たな方向性についての基本的な考え方や留意事項などのポイントを示唆。この考え方に近い事例として7つのまちづくり事例を取り上げた。
また、行政や民間事業者等専門家向けに、市街地整備手法のあり方として、今後求められる市街地整備手法の考え方に加え、市街地再開発事業や土地区画整理事業などの事例、エリアマネジメントなどにおける工夫事例を紹介している。