東急不動産(株)は、同社オフィスビルの屋上空間において、菜園活動「Vegetable Smiles」を本格的に展開する。
同社では、オフィスビル事業のコンセプト「building smiles はたらく人を笑顔に。」として、ワーカーの満足度向上に注力。今回のプロジェクトはその一環となる。
これまで「新目黒東急ビル」(東京都品川区)など都内の4物件に導入。約50種類の野菜や果物を栽培し、収穫作業や、収穫した作物を利用した加工品作りなどを通じて、テナント間のコミュニケーション促進を図ってきた。また、テナントの飲食店舗のオリジナルメニューに活用するほか、地域住民や近隣の保育園に通う子供たちに向けた環境教育などにも生かしており、これまでになかった社内外のコミュニティが生まれている。
緑の持つ力を活用した新しい働き方の提案として「Green Work Style」を提唱しており、これまでの実証実験においても開放感のある緑豊かな空間での休憩が、疲労感やストレスの低下をもたらすことや、緑が癒しを与える効果があることに加え、働く意欲やコミュニケーション向上につながることを確認している。
今回の本格始動を機に、今後は、ビル内で廃棄された生ごみをコンポストで再利用し、新たな作物を生産する際の肥料とするなどの循環を生むことで、環境に配慮したビル運営も推進する。