不動産ニュース / 開発・分譲

2021/2/24

「新さっぽろ」駅の大規模複合PJ、大学等が竣工

 大和ハウス工業(株)は23日、大規模複合開発プロジェクト「新さっぽろ駅周辺地区G・I街区開発プロジェクト」(札幌市厚別区)のG街区が竣工したと発表。併せてI街区の第1工区・第3工区の概要を決定した。

 同プロジェクトは、同社および6者(大和リース(株)、医療法人新さっぽろ脳神経外科病院、医療法人新札幌整形外科病院、社会医療法人交雄会メディカル記念塔病院、学校法人札幌学院大学、学校法人滋慶学院札幌看護医療専門学校)がコンソーシアムを組み開発を進めている「市営住宅下野幌団地」跡地の再開発。大学等の教育機関(G街区)と分譲マンション・ホテル・商業施設・医療施設(I街区)に分け開発するもので、開発総敷地面積は、一部借地を含む約5万5,700平方メートル。総事業費は約500億円。

 「G街区」に竣工した札幌学院大学には、経済経営学部と大学院地域社会マネジメント研究科、2022年には心理学部、大学院臨床心理学科、心理臨床センターが移転する予定。また、滋慶学院札幌看護医療専門学校は看護学科、視能訓練士学科、歯科衛生士学科等が21年4月に開設する予定で、両校は学術交流協定を締結しており、地域を結ぶ産学連携を推進していく。

 「I街区」には分譲マンション「プレミストタワー新さっぽろ」(総戸数220戸、鉄筋コンクリート造地上30階建て)やホテル、商業施設、供用駐車場の他、医療施設4棟を建設し、隣接する「子育て支援施設」と併せて同エリアに新しい都市機能を充実させていく。JR「新札幌」駅とI街区の各施設を屋内空中歩廊「アクティブリンク」でつなぎ、季節や天気に左右されない歩行動線を確保。さらに公園「アクティブガーデン」を設けるほか、低炭素で災害に強い街を目指す「エネルギーセンター」を設置し、街区全体に電気と熱エネルギーを供給していく。

 「プレミストタワー新さっぽろ」は23年5月竣工、ホテル・商業施設は同年度中に開業予定。

「I街区」の全体イメージ

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