不動産ニュース / 開発・分譲

2021/10/13

東京建物、麹町の分譲マンションを建て替え

 東京建物(株)は13日、同社が事業協力者として参画している「麹町山王マンション建替え事業」のマンション建替組合が設立されたと発表した。

 「麹町山王マンション」(東京都千代田区、総戸数57戸)は、東京メトロ有楽町線「麹町」駅徒歩1分に立地。住宅地として人気の高い「番町」エリアに位置する。築50年が経過し、耐震性の不足や設備配管の劣化・漏水等の老朽化が進み、修繕・改修では改善が難しいことから、建て替えが検討されてきた。同社は2016年に管理組合から事業協力者に選定され、権利者との協働により、容積率の緩和による事業性の向上や区分所有者との合意形成を推進してきた。

 建て替えにあたっては、東京都の総合設計制度を利用し、広場状空地(約70平方メートル)と歩道上空地(幅約2m)の公開空地を設けることで、地域の安全性や快適性を向上。これにより、容積率の緩和(約590%から約670%)を受ける。同社は建替組合より保留床を取得した上で、分譲事業を行なっていく。

 建て替え後のマンションは、敷地面積約1,221平方メートル、鉄筋コンクリート造地上18階地下2階建ての免震構造。総戸数は106戸。伝統あるお屋敷街「番町」にふさわしい外観とするため、共用部のデザインの一部を数々の著名なホテルを手掛ける橋本夕紀夫デザイン事務所に依頼している。竣工は26年夏頃の予定。

「麹町山王マンション」外観

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年4月号
市場を占う「キーワード」
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/3/7

「海外トピックス」を更新しました。

飲食店の食べ残しがSC内の工場で肥料に!【マレーシア】」配信しました。

マレーシアの、持続可能な未来に向けた取り組みを紹介。同国では、新しくビルを建設したり、土地開発をする際には環境に配慮した建築計画が求められます。一方で、既存のショッピングセンターの中でも、太陽光発電やリサイクルセンターを設置し食品ロスの削減や肥料の再生などに注力する取り組みが見られます。今回は、「ワンウタマショッピングセンター」の例を見ていきましょう。