不動産ニュース / その他

2021/11/30

GAテク、賃料債権譲渡スキーム利用の管理プラン

「NEOインカム」における三者間の関係図

 (株)GA technologiesのグループ会社である(株)RENOSY ASSET MANAGEMENTは30日、新たな賃貸管理プラン「NEOインカム」の提供を開始したと発表した。

 これまで同社では、不動産テック総合ブランド「RENOSY」の不動産投資サービス利用者に対し、集金代行プラン・ワイドプラン・マスタープランを提供してきた。10月31日をもってマスタープランの提供を終了し、11月決済分から「NEOインカム」に移行する。

 「NEOインカム」は、「将来集合債権譲渡型賃料収受スキーム」を利用した賃貸管理プラン。不動産オーナーが入居者に対して有する賃料債権(賃料を請求する権利)を同社が一括で買い取り、実際の賃料発生の有無にかかわらずその対価を支払う。オーナーと同社との間で締結する契約は、賃貸借契約から「管理委託契約・将来集合債権譲渡基本契約」に変更となる。賃貸借契約を締結しないことで、マスターリース契約に比べ、オーナーの意向による契約解除が容易になる。

 将来集合債権譲渡基本契約の期間は7年間で、1年ごとに譲渡予約権の個別契約を締結する。4~9月に適用される賃料のうち、最も高い賃料をベースに次年の譲渡対価を決定。11月か12月に次年の譲渡に関する譲渡予約権を行使し、次年1月1日から12月31日までの賃料債権を買い取る仕組み。以降、契約期間満了まで繰り返しとなる。

 同日開催した記者発表で、Legal/Compliance and Governance Unitマネージャー・社内弁護士の古澤 賢太郎クリストフ氏は、「マスターリースは定期収入が保証されている一方で、借地借家法の適用により、オーナーにとって使い勝手の悪いものとなっており、当社グループが常に関心を寄せてきた案件だった」とし、「新プランでは、従来のマスターリースの契約を解除しにくいというデメリットを解消。賃料上昇の際にはオーナーも利益を得られる仕組みとなった。既存住宅流通活性化、資産価値向上への意欲につながれば」と抱負を述べた。

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。