西日本旅客鉄道(株)(以下、「JR西日本」)、(独)都市再生機構西日本支社(以下、「UR」)、神戸市は30日、JR「三ノ宮」駅ビルおよび三宮周辺地区の再整備における計画概要を発表した。
同計画では、三宮周辺地区に神戸の玄関口にふさわしい空間を整備するとともに、地域のランドマークとなる駅ビルを開発。三宮の6つの駅と駅、駅と周辺のまちをつなぐ空間を創出し、この核となる人と公共交通優先の空間「三宮クロススクエア」を段階的に整備する。
開発する駅ビルは、敷地面積約8,600平方メートル、延床面積約10万平方メートル。地上32階地下2階建ての商業・ホテル・オフィス複合ビル。
商業施設の店舗面積は約1万9,000平方メートル。神戸の産業や多様な食文化を体感できる施設とする。ホテルの客室数は250室。食・アート・音楽イベントの連動により、神戸ならではの多様な文化を体験できるホテルを目指す。オフィスは約6,000平方メートルの賃貸面積を計画している。JR西日本グループが掲げる「ワークプレイスネットワーク」の中核の一つとして、コワーキングオフィスやフレキシブルな働き方を提案するワークプレイスの提供を検討する。さらに、神戸市が掲げる医療産業都市との連携なども行なっていく考え。駅前広場直上にはデッキも整備する。
駅ビル開発においては、JR西日本グループがビル建設を行ない、URは共同事業者として土地の一部を取得。新駅ビルと歩行者デッキおよび三宮クロススクエアの工事間調整、公共施設活用に係るルールづくりやエリアマネジメント組織の立ち上げ支援等を行なう。
22年度にJR西日本グループとURが都市計画提案を実施。都市計画決定を経て、23年度の着工を目指す。開業は29年度の予定。