東急リバブル(株)は12日、新築マンションおよび分譲戸建ての集約型販売拠点「東急リバブル・銀座サロン」(東京都中央区)を14日にオープンすると発表した。こうした形態の店舗は同社初の試みとなる。
ウェビナーやオンライン商談の普及に伴い、購入検討中のユーザーはモデルルーム来場前により多くの物件情報を効率的に得やすくなった。同社では、より多くの物件から希望に近い住まいを選びたいというニーズが、物件見学においても高まってくると判断。そうしたユーザーの購入行動の変化に対応するべく、デジタル技術を活用して1拠点において複数物件のリアルな体感を提供していく。
店舗内には、VR内覧システム「ROOV」を活用し、室内空間を3DCGで再現する「バーチャルシアター」を配置。室内移動の再現や階層ごとの眺望投影など、入居後のイメージをよりリアルな没入感で体感してもらう仕掛けを用意した。また、店舗エントランスでは、AIアバターが出迎え、来店客と会話をしながら予約確認やコーナーへの誘導を行なう。
商談コーナーにはオンライン専用ブースを設置し、専門スタッフによるオンライン相談も提供していく。このほか、同社物件の購入者との懇親の場としての活用や、オンラインセミナーなども行なっていく。
販売対象物件は、同社が「ルジェンテ」ブランドで展開する分譲マンションおよび、販売受託する分譲マンション・分譲戸建て。事業者にとっては、建物完成前に必須だった販売センター・モデルルームの建設・維持費用などコストを削減できるメリットもある。モデルルームやコンセプトルームを設置せず、模型や展示物をもすべて物件ごとにデジタル化するため、事業主にとって大幅な販売経費の削減につながる点をアピールしていく予定。初弾の販売物件は、新築マンション「ルジェンテ駒込六義園リビオレゾン」(東京都豊島区、総戸数51戸)。
同社では今後、将来的に他エリアにも同様の店舗を出店する方針。
同店舗は完全予約制で運営していく。所在地は東京メトロ「銀座一丁目」駅より徒歩2分、「京橋」駅より徒歩3分など。住所は東京都中央区銀座1-8-19 キラリトギンザ8階。