三鬼商事(株)は12日、2022年4月の全国主要都市のオフィスビル最新市況調査結果を発表した。
東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)の平均空室率は6.38%(前月比0.01ポイント上昇)だった。4月は大型解約の影響が出ていたものの、既存ビルの大型空室に成約が進んだことなどから、東京ビジネス地区全体の空室面積はこの1ヵ月間で大きな増減がなく、前月比ほぼ横ばいで推移した。
新築ビルの空室率は19.29%(同0.70ポイント低下)。新規供給がなく、竣工1年未満のビルに小規模な成約が見られた。
既存ビルは6.25%(同0.02ポイント上昇)で、館内縮小や集約に伴う大型解約の動きがあった一方で、ビジネス地区外からの移転などによって大型空室に成約が進んだこともあり、ほぼ横ばいとなった。
1坪当たりの平均賃料は2万328円(同38円減)。
大阪ビジネス地区の平均空室率は5.18%(同0.04ポイント低下)と9ヵ月ぶりに改善。竣工1年未満のビルへの移転に伴う解約の動きがあったものの、自社ビルからの移転や館内増床などの成約が見られたため、大阪ビジネス地区全体の空室面積が1ヵ月間で約1,000坪減少した。新築ビルの空室率は35.63%(同0.31ポイント上昇)、既存ビルは4.47%(同0.05ポイント低下)。1坪当たりの平均賃料は1万1,868円(同25円減)となった。