三菱地所(株)は15日、サステナビリティ目標を設定した債券「サステナビリティ・リンク・ボンド」を、発行すると発表した。
「サステナビリティ・リンク・ボンド」は、企業が事前に設定したサステナビリティ目標の達成状況に応じて財務的・構造的に変化する可能性のある債券。SBTi(気候変動に関する国際イニシアチブ)が21年10月に発表したネットゼロ新基準を前提としたサステナビリティ目標を設定した債券は、国内初。また、環境およびダイバーシティ両方に関する目標を1つのフレームワークに同時に設定する試みも、国内初となる。
同社は、各種基準やガイドライン等への適合性を満たすために、「三菱地所 Sustainability Vision 2050-Linked Bond Framework」を策定し、フレームワークに基づいて同債券を発行していく。
発行年限は中長期債中心の予定。SPTs(改善目標)は、25年度に再生可能エネルギー由来の電力比率 100%を達成、50年度に女性管理職比率40%を達成など、発行年限に応じて設定する。発行額は未定。発行時期は最速で22年7月の予定。