不動産ニュース / 仲介・管理

2022/9/6

世田谷の賃貸団地建て替え、住環境の良さに高評価

「カーメスト大蔵の杜」1期開発外観
モデルルーム。50平方メートル台の2LDKでもスパン6,000mm以上を確保する住戸を多く設けた

 東京都住宅供給公社(JKK東京)は6日、新築賃貸マンション「カーメスト大蔵の杜」(東京都世田谷区、総戸数約1,200戸)の1期開発部分を報道陣に公開した。1979年度の新築住宅から使用してきた賃貸住宅ブランド「コーシャハイム」を43年ぶりにリブランドした「カーメスト(CALMEST)」の初弾。

 小田急小田原線「祖師ヶ谷大蔵」駅徒歩18~20分に立地。59~63年に建築された旧大蔵住宅の建替事業。国分寺崖線や砧公園など緑豊かな立地を継承し、4期に分け賃貸住宅を建て替えるほか、新たに高齢者・障害者施設も誘致する計画。

 1期では賃貸住宅5棟、総戸数381戸を建設する。鉄筋コンクリート造9階建ての5・6・7号棟と、同5階建ての8・9号棟で構成。間取りは1DK~3LDK。2022年7月竣工済み。子育て世帯をメインターゲットとし、シャッター付きコンセント、玄関折り畳みスツール、住戸内扉の指はさみ防止機能、浴室チャイルドロックなどを導入。商品企画検討時期がコロナ禍と重なったため、新たにウイルス感染防止対策を強化。スマートフォンアプリでボタンに触れずに呼び出すことができるエレベーター、洗面所の自動水栓化、玄関コートハンガーなど感染症予防に配慮した仕様を追加採用した。また、受動喫煙防止の観点から、8・9号棟(82戸)の敷地内を専有部内を含め全面禁煙とした。

 今回募集住戸は、173戸。専有面積は約33~67平方メートル。二重床・直天井、天井高は2,430~2,530mm。ガラストップコンロ、ソフトクローズ付きキッチン、光インターネット、スマートエアコン、床暖房などが標準。共用施設としてラウンジ、テラス、ワークスペースを用意。防災対策として、各棟に太陽光発電、蓄電池を搭載したほか、オープンスペースにかまどベンチ、マンホールトイレ、防災井戸などを設置している。

 賃料は、10万7,900~18万9,900円。共益費は5,300円。入居開始は、22年11月予定。9月2~12日まで募集を受け付ける。9~11日に一部住戸(18戸)をオープンルームとして公開。3・4日のオープンルームには775組が来場し、これまでに募集戸数を上回る236件の申し込みを得ている。世田谷区内在住の子育てファミリーが多く、緑の多い住環境や広めの3LDK住戸等が評価されているという。

コロナ禍に対応してウイルス感染防止策を急遽盛り込んだ。洗面所はタッチレスの自動水栓
5棟中2棟は「禁煙住棟」とし、共用部・敷地はもちろん、専有部の喫煙も禁止した

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年4月号
市場を占う「キーワード」
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/3/7

「海外トピックス」を更新しました。

飲食店の食べ残しがSC内の工場で肥料に!【マレーシア】」配信しました。

マレーシアの、持続可能な未来に向けた取り組みを紹介。同国では、新しくビルを建設したり、土地開発をする際には環境に配慮した建築計画が求められます。一方で、既存のショッピングセンターの中でも、太陽光発電やリサイクルセンターを設置し食品ロスの削減や肥料の再生などに注力する取り組みが見られます。今回は、「ワンウタマショッピングセンター」の例を見ていきましょう。