不動産ニュース / 調査・統計データ

2022/10/14

新築マンション、6割が売却・貸出を見据え購入

 アットホーム(株)は14日、「住宅購入のプロセス&マインド」調査2022年度版を発表。過去2年以内に自己居住用の住宅を購入した全国の21~49歳の男女1,200名を対象に、インターネットでアンケート調査を実施した。調査期間は22年7月1~4日。

 購入した住宅の平均価格を見ると、新築マンションが4,428万円、中古(既存)マンションが3,162万円、新築一戸建てが3,938万円、既存一戸建てが2,498万円だった。予算の平均金額と比べると、新築マンション・新築一戸建ては予算よりも購入価格が上回った。

 重視した仕様・設備は、新築マンションでは「宅配ボックス」(38.5%)が最も多く、次いで「シューズインクローゼット・大きい靴箱」(20.5%)となった。新築一戸建てでは、「食器(洗浄)乾燥機」(28.5%)が1位に。次いで「トイレ2ヵ所」(27.8%)、「シューズインクローゼット・大きい靴箱」(23.5%)となった。既存マンションでは「宅配ボックス」(24.6%)が最多となり、既存一戸建ては、「トイレ2ヵ所」(17.6%)が1位となった。
 新築一戸建て・既存一戸建てともに上位となった「トイレ2ヵ所」は、テレワークの普及に伴い、「仕事部屋のある階にも欲しい」、「家庭内感染を防ぐために複数欲しい」といったケースがあることが分かった。また、新築マンション・新築一戸建てでは「シューズインクローゼット・大きい靴箱」が上位にランクインし、収納設備のニーズの高さもうかがえる結果となった。

 住宅を購入する際にインターネットで見た物件数は、新築マンションで「5件」、既存マンション・既存一戸建てで「6~10件」、新築一戸建ては「0件」が最多だった。訪問した不動産会社数は、新築マンション・既存マンション・既存一戸建てで「1社」、新築一戸建てで「2社」が最も多かった。

 「購入した当時から売却・貸出を見据えていたか?」との問いでは、新築マンションは60.1%、既存マンションは46.1%が「はい」と回答。
 購入当時からの売却・貸出検討者に「住まい探しにおいて価格以外で重視したこと」について聞くと、「部屋の広さや間取り」(54.4%)が最多に。次いで「階建て(戸建ての場合)・所在階(マンションの場合)」(35.8%)、「築年」(32.4%)が続いた。
 「売却や貸出に当たって不安に感じたこと」については、1位が「希望する金額で売却・貸出できるか」(43.7%)、2位が「信頼できる不動産会社を見つけられるか」(42.3%)となった。

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。