不動産ニュース / 開発・分譲

2022/11/1

大和ハ他、御堂筋沿いの再開発を着工

「淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業」イメージ

 淀屋橋駅西地区市街地再開発組合と、その参加組合員である大和ハウス工業(株)、住友商事(株)、関電不動産開発(株)は1日、「淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業」(大阪市中央区)に着工したと発表した。

 同事業は、大阪ビジネスの中心である御堂筋の玄関口に立地。大阪メトロ御堂筋線・京阪本線「淀屋橋」駅直結。水と緑豊かな環境で大阪の文化・行政・産業の中心である中之島にも隣接している。これまで御堂筋沿道街区は細分化された土地利用の状況であったものの、市街地再開発事業により敷地・建物を共同化。大阪市内最大規模のハイグレードなオフィスと上質なにぎわいを提供する商業施設を中心に、緑豊かなオープンスペース、中之島を一望できるビュースポット、交流施設等を擁した複合ビルを建設する。

 施行地区面積は約1.7ha。建設するオフィスビルは、敷地面積約7,206平方メートル、地上29階地下2階建て、高さ約135m。延床面積は約13万2,330平方メートル。

 ワンフロア貸室面積が約940~1,100坪、総貸室面積約2万3,500坪のハイグレードオフィスを整備する。平面計画はセンターコア方式を採用。ワンプレートとしても、分割してもレイアウトがしやすく、東西南北・四方向が窓に面した快適な執務空間を提供する。また、感染症対策としてオフィスの機械換気量を通常の約25%増とすることで、約2回換気を確保するとともに、各窓面に自然換気口を設けることで、高層ビルであってもワーカー自身が自発的に外気の取り入れが可能な計画としている。

 低層部には商業店舗(約4,500平方メートル・約25~30店舗)を誘致。1階は御堂筋・土佐堀通・御霊筋それぞれのストリートの特性に合わせた商業空間を計画し、特徴のある店舗を配置して外構と一体となったにぎわいを創出する。

 さらに、御堂筋に面した高さ50mの地上11階には、一般の人も利用できる眺望テラス(屋上庭園、カフェラウンジ等)を整備。御堂筋沿道街区は地区計画に則り、高さ50mの基壇部を設けることで壁面のそろった景観を創出しているが、これにより生まれる屋上空間を眺望テラスとして整備し、オフィスワーカーのサードプレイスとしての利用や都市景観、水辺景観を臨む屋外空間とする計画。

 竣工は2025年12月、開業は26年の予定。

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