不動産ニュース / 開発・分譲

2022/11/10

海外事業が好調、利益は過去最高/三菱地所23年3月期2Q

 三菱地所(株)は10日、2023年3月期第2四半期決算(連結)を発表した。

  当期(22年4月1日~9月30日)は、営業収益5,945億6,500万円(前年同期比2.7%増)、営業利益1,420億7,800万円(同27.2%増)、経常利益1,305億3,400万円(同37.9%増)、当期純利益763億4,200万円(同38.1%増)。海外におけるキャピタルゲインの大幅増等により営業利益、経常利益、当期純利益は第2四半期として過去最高を更新した。

 コマーシャル不動産事業は、営業収益3,331億900万円(同10.3%減)、営業利益779億1,900万円(同19.7%減)の減収減益。前年同期に⼤型オフィスビルの売却があったことの反動でキャピタルゲインが減少。インカムゲインは、商業施設・ホテルで各種制限の緩和に伴う回復による収益改善があったものの、閉館予定ビルの賃料収⼊減少等により減益。新規ビルは、「常盤橋タワー」の貢献により賃貸収⼊・利益が増加。既存ビルは、閉館予定ビルの賃料収⼊減少等により、賃貸収⼊・利益ともに前年同期⽐減少となった。当期末のオフィスビル空室率は4.50%、平均賃料は1坪当たり月額2万8,585円。丸の内エリアの空室率は4.42%。

 住宅事業は、営業収益1,206億3,300万円(同10.8%減)、営業利益33億3,900万円(同41.0%減)の減収減益。国内分譲マンションは、当期計上予定売上の90%超が契約済みと順調に進捗した。

 海外事業は、営業収益940億3,300万円(同113.5%増)、営業利益607億8,600万円(同227.7%増)と大幅増収増益。ロンドンのオフィスビル、Central St. Gilesや⽶国物流施設の売却等によるキャピタルゲインの⼤幅増益が寄与した。

 通期予想は、営業収益1兆4,160億円、営業利益2,910億円、経常利益2,710億円、当期純利益1,650億円を見込む。

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