不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2022/11/11

大幅赤字、経営基盤の強化へ/アールシーコア

 (株)アールシーコアは10日、2023年3月期第2四半期決算(連結)の説明会を動画配信で行なった。

 当期(22年4月1日~9月30日)は、売上高74億8,100万円(前年同期比9.0%減)、営業損失4億2,000万円(前年同期:営業損失6,400万円)、経常損失4億500万円(同:経常損失8,100万円)、当期純損失4億1,500万円(同:当期純損失2,100万円)だった。

 コロナ禍の影響による展示場集客数の減少と原材料価格の高止まりが続く中、来場者数が当初予測を下回り、さらに、価格改定による収益率の改善はみられたものの主力商品の価格帯と従来の顧客層の予算とのミスマッチが生じたことにより、契約棟数は139棟(前年同期比69.2%減)、契約高は44億700万円(同47.8%減)となった。契約残高は、92億7,900万円(同34.9%減)。

 セグメント別では、直販部門は、期初の契約残高が前年同期よりも少なかったことから、売上高が23億9,400万円(前年同期比11.6%減)、セグメント利益が1億2,800万円(同58.4%減)に。契約高は、15億8,700万円(同34.8%減)だった。販社部門は、売上高が33億9,800万円(同5.7%減)、セグメント損失が100万円(前年同期:2億3,400万円)で、契約高が17億4,400万円(同49.2%減)だった。連結子会社である(株)BESSパートナーズでは、売上高が29億5,300万円(同8.2%減)、セグメント利益が3,200万円(同73.4%減)となった。契約高が、15億5,900万円(同60.5%減)。

 通期予想は、当期の業績を踏まえ下方修正。売上高147億円(前回予想比21.4%減)、営業損失7億6,000万円(前回予想:営業利益2億6,000万円)、経常損失8億2,000万円(同:経常利益1億8,000万円)、当期純損失12億4,000万円(同:当期純利益1億1,000万円)を見込む。当期は、中期経営3ヵ年計画(20~23年度)の最終年度であるが、連結売上高200億円、連結営業利益率5%の目標については、未達成となる予測。

 また同日、経営基盤を強化するための策を発表した。
 希望退職者25人(正社員の15%)の募集、本社オフィスの移転、不採算拠点の閉鎖等を実施し、次期には7億円の固定費を削減する。保有不動産の活用による財務体質の強化も図る予定。役員報酬の減額も実施する。
 主力事業であるBESS事業においては、キャンペーン商品の投入により販売価格帯を拡大し、従来の顧客層との予算のミスマッチを解消。設計仕様見直しによるコストダウンおよび地区販社との取引条件の改定により、収益力を確保しつつ販売価格の引き下げを実現し、早期の受注回復を図る。併せて当期より受注が本格化してきたBtoB市場における木造商業施設等の建設・販売事業をさらに強化し、新たな収益の柱として拡大するとした。

 同社代表取締役社長の二木浩三氏は、「取引先の理解や営業の強化、新商品の開発等で、次期以降の業績回復を図る。集客面は、これまで通り、SNSでの発信強化や既存顧客との交流などを通じた活動を展開していく」などと語った。

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ログハウス

丸太を主要な構造材とする家屋。柱、梁(はり)、壁が、丸太または太い角材によって造られ、丸太組工法(丸太を積み重ねる方法)で建築される。英語でlog-house。なお、軸組工法によって建築されるものであっても、柱、梁などに太い丸太を使い、その丸太を露出させた家屋などをログハウスと称することがある。

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