不動産ニュース / 開発・分譲

2022/11/28

分譲マンションに環境配慮型コンクリート/長谷工

 (株)長谷工コーポレーションはこのほど、(株)長谷工不動産が手掛ける分譲マンションプロジェクトに、環境配慮型コンクリートを建物の地上部分に全面採用すると発表した。

 同社が独自に開発した環境配慮型コンクリート「H-BAコンクリート」は、普通ポルトランドセメントと高炉セメントB種を併用して製造した商品。従来の普通コンクリートに置き換えが可能な高い汎用性を持ちながら、コンクリート材料に由来する温室効果ガス排出量を約20%削減できる。

 導入物件である「(仮称)大田区上池台5丁目計画新築工事」(総戸数42戸、以下上池台プロジェクト)は、都営浅草線「西馬込」駅徒歩12分。鉄筋コンクリート造地上5階建て。これまで分譲マンションの一部や学生向け賃貸マンションでは採用実績があるが、今般、同商品が住宅性能表示において「特別評価方法認定」を国土交通省より取得したことで、住宅性能表示を行なう分譲マンションでも採用できるようになった。

 なお、上池台プロジェクトでは、使用するコンクリート約2,300立方メートルをH-BAコンクリートとすることで、約117トン(約8,400本のスギが1年間に吸収する量に相当)の温室効果ガス排出量の削減効果を見込んでいる。

 今後、自社グループ事業の案件では同商品を採用していくと共に、他社事業案件でも同商品の普及を図り、サプライチェーン全体で温室効果ガス排出量削減を推進していく計画。

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温室効果ガス

人為的に排出され、地球温暖化の原因となると考えられている化学物質をいう。京都議定書で排出量の削減対象として指定されているのは、二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、亜酸化窒素(N2O)、ハイドロフル...

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