南海電気鉄道(株)、双日(株)、(株)日本政策投資銀行は10日、3社で推進してきた「(仮称)難波中二丁目開発計画」のうち「B敷地計画」を竣工。正式名称を「パークス サウス スクエア」に決定した。
同開発計画は、南海電鉄「難波」駅、大阪メトロ御堂筋線「なんば」駅至近の複合施設「なんばパークス」南側で進む複合開発プロジェクト。(株)ニッピが所有するA~Cの3敷地で開発を進めており、今回竣工した「パークス サウス スクエア」はB敷地(敷地面積約2,505平方メートル)に位置する。建築面積約2,179平方メートル、延床面積約1万9,683平方メートル、鉄骨造地上14階建て。オフィス(7~14階)、店舗(2階)、駐車場(1階、3~6階)で構成する。
オフィスは基準階貸室面積約290坪(最小分割約39坪)、自由度の高いレイアウトを実現する無柱空間とした。入居企業向けに南海電鉄が展開するワーカーサポート施策「NANKAI NAMBA WORKERS」も導入。南海電鉄ならではの優待サービス等を提供しワーカーの満足度を高める。すでに日本金銭機械(株)本社事務所移転、ディップ(株)の入居が決定している。
併せて、同施設2階部分と南海難波駅をつなぐ歩行者ネットワークも整備し、なんばエリアの回遊性向上も図る。
南海電鉄は、中期経営計画「共創140計画」において、選ばれる沿線づくりと不動産事業の深化・拡大を掲げ、「グレーターなんば」の創造を推進。「パークス サウス スクエア」の開業を通じて、「なんばターミナルエリア」(南海難波駅周辺)をさらに南側へと拡大し、「新今宮エリア」を包括した南北軸の形成を目指している。