不動産ニュース / 調査・統計データ

2023/2/21

部屋探し、家賃は1.1倍、築年数は10年妥協可能

 不動産情報サービスのアットホーム(株)が21日に発表した「住まい探しの妥協ライン調査~賃貸編~」によると、住まい探しにおいて妥協したことは、「建物構造(鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造など)」(20.8%)でトップとなった。2位は「日当たり・風通しが良い」(20.5%)、3位は「階数(2階以上など)」(20.0%)となった。

 調査では、過去2年以内(2020年10月以降)に賃貸物件を契約した18~50歳の合計400人を対象として、途中でこだわるのを諦めた条件・設備に関するWEBアンケートを実施した。調査期間は22年11月1~4日。

 住まい探しにおいて妥協したことに関連して、妥協しても問題なかったとの回答割合は、「建物構造(鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造など)」では53.0%。「日当たり・風通しが良い」では64.6%、「階数(2階以上など)」では76.3%だった。

 家賃を妥協したと答えた人の中で、現在の住まいの家賃と希望していた家賃の上限を聞き、家賃の妥協ラインを「実際の費用÷当初の予算」で算出したところ、全体で予算の1.1倍まで妥協していることが分かった。築年数の妥協ラインは「契約時の築年数ー希望していた築年数の上限」で算出したところ、全体で当初より10.2年古くても妥協しているという結果に。広さも同様に算出したところ、全体で当初より7.1平方メートル狭い物件で妥協していることが分かった。

 妥協した設備については、「オートロック」(14.5%)が1位。81.0%が、妥協しても問題なかったとした。2位は「2口以上コンロ」(13.8%)で、妥協しても問題なかったとの回答は76.4%。3位は「宅配ボックス」「洗面所独立」(13.5%)で、宅配ボックスは77.8%が、洗面所独立は66.7%が、妥協しても問題なかったとした。
 一方、「防音設備」(9.5%)は、妥協しても問題なかった人が36.8%、妥協して後悔しているが52.6%と、後悔している人の方が多かった。

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。