不動産ニュース / 調査・統計データ

2023/4/5

景気DI、不動産は3ヵ月連続で改善

 (株)帝国データバンク(TDB)は5日、2023年3月の「TDB景気動向調査」結果を発表した。有効回答数は1万1,428社。

 同月の景気DI(0~100、50が判断の分かれ目)は43.9(前月比1.8ポイント増)と、4ヵ月ぶりに改善。国内景気は、懸念材料はあるものの、人手の増加に伴う消費活動がけん引し、上向きに転じた。また、4ヵ月ぶりに全10業界で改善。5ヵ月ぶりに「近畿」「中国」「九州」など全10地域で改善、都道府県別では41都道府県が改善となった。

 「不動産」は47.5(同1.2ポイント増)と、3ヵ月連続で改善。「新型コロナが落ち着いてきたので、人流が活発になってきた」(不動産代理業・仲介)、「企業の転勤が急増。社宅需要が増えている」(貸家)などの明るい声が聞こえた。一方で、「極端な価格の高止まりと金融の引き締めにより、物件が流通しない」(建物売買)、「資料請求およびモデルハウスへの来場数が前年比40%ダウン」(土地売買)といったコメントも挙がった。

 先行きについては、「東京都への転入は外国人も含めてさらに増えていくと思われ、賃貸需要も増えると予想」(貸家)、「新型コロナ明けでメンテナンス関連需要が増加する」(不動産管理)との声があり、一方で「円安基調と原材料高は継続すると考える」(不動産代理業・仲介)、「土地価格および建築費の高騰による原価の上昇、金利上昇懸念による買い控えなど懸念材料が多い」(建物売買)など不安視するコメントもあった。

 今後1年間程度の国内景気は、原材料価格高騰など下振れ要因はあるものの、おおむね横ばい傾向で推移する、と分析している。

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2024/5/1

「海外トピックス」を更新しました。

サントスの「動く博物館」と中心街の再活性化【ブラジル】」を更新しました。

ブラジル・サンパウロ州のサントスでは、旧市街地2.8キロをめぐる「動く博物館」が人気となっている。1971年には一度廃止された路面電車を復活して観光路面電車としたものだが、なんと日本から贈られた車両も活躍しているという。