不動産ニュース / 開発・分譲

2023/4/17

代々木で構造に国産材を採用したマンション/野村不

「プラウド参宮橋」完成予想図

 野村不動産(株)は17日、分譲マンション「プラウド参宮橋」(東京都渋谷区、総戸数19戸)の開発を発表した。

 開発地は小田急電鉄小田原線「参宮橋」駅徒歩3分。敷地面積834.37平方メートル、鉄筋コンクリート造地上4階地下2階建て。専有部の間取りは2LDK・3LDK、専有面積は58.13~105.22平方メートル。

 構造CLT、天井、壁面ルーバーなどに、建物全体で80立方メートルの国産木材を使用する。構造については、4階と屋上はRCコアウォール+CLT・鉄骨ハイブリッド構造、地下2階から3階まではRCコアウォール+TWFS構造とし、木と鉄、鉄筋コンクリートを適材適所で使用。居住環境の確保と木材使用量確保を両立する。

 木材の主な使用箇所については、共用部では、エントランス・風除室の軒天や格子、ラウンジの壁・格子など。専有部では、全住戸のアクセントウォール、4階壁や陸屋根の構造CLT。
 国産木材の使用により、同規模の鉄筋コンクリート造マンションと比較すると、建築時のCO2削減量は約96t、CO2固定量は約73tと試算している。

 また、二重床を利用し、住戸全体にエアコンの風を送るセントラル方式の空調システム「床快full」を全戸に導入。省エネ・CO2排出抑制につなげる。なお、同設備の採用等により、ZEH-Oriented相当を満たしており、低炭素建築物の認定を取得している。

 竣工は2024年5月上旬、入居時期は6月下旬の予定。

「プラウド参宮橋」専有部完成予想図。フローリングや建具には突板を採用。CLTを生かした仕上げとする予定

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CLT

木材板を積層接着した厚型のパネル。英語のCross Laminated Timberの略で、和訳は「直交集成板」である。 CLTは、板の層を繊維方向が直交するように交互に張り合わせたもので、高い寸法安定性、優れた断熱性があるほか、CLTを柱や梁とする構造は軽量で耐震強度を確保できるとされている。

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