不動産ニュース / 開発・分譲

2023/4/18

ロジ事業、23年度に累積投資1兆円超に/三井不

 三井不動産(株)は18日、ロジスティクス事業についての記者説明会を開催。同社取締役専務執行役員ロジスティクス本部長の三木孝行氏が、2022年度の振り返りと今後の事業計画などを説明した。

 22年度は「東京レールゲートEAST」(東京都品川区)をはじめ計7物件を竣工。23年3月末時点で竣工物件は計44物件、総延床面積は約370万平方メートルとなり、「当社が運営するビルの稼働面積と同等程度かそれを超えるくらいまで拡大している」(三木氏)。

 今後の事業計画については、DXによる省力化・機械化ニーズに応える専門部署として「イノベーション推進室」を新設。顧客の課題解決や物流戦略策定のサポートにより一層注力するとした。
 4月18日からは、物流コンサルティングプラットフォーム「MFLP&LOGI Solution」の提供を開始。約50社のサポート企業と連携し、顧客の課題に対して、「拠点再整備」「自動化」「庫内効率化」「人材確保」などさまざまなソリューションを提案していく。
 22年11月に「MFLP船橋III」(千葉県船橋市)内に開設した三井ショッピングパーク公式通販サイト「&mall(アンドモール)用のEC特化型物流施設については、他のEC事業者との共同利用の提案を計画。MFLPをより付加価値の高い倉庫賃貸アセットへと進化させたい考え。

 SDGsに関する取り組みでは、新築物件の屋上に太陽光発電設備を最大限設置していく。同社および三井不動産ロジスティクスパーク投資法人が保有する全施設の共用部供給電力について、23年度中に100%グリーン化する計画。

 今後の国内での開発については、「三井不動産ロジスティクスパーク船橋南海神」(千葉県船橋市、27年1月竣工予定)、「同 入間I」(埼玉県入間市、25年7月竣工予定)、「同 入間II」(埼玉県入間市、26年6月竣工予定)、「同 つくばみらい」(茨城県つくばみらい市、25年2月竣工予定)、「同 尼崎I」(兵庫県尼崎市、25年5月竣工予定)、「三井不動産インダストリアルパーク海老名」(神奈川県海老名市、26年6月竣工予定)の計6物件について公表。これら施設を含めると、開発物件は計62物件、総延床面積は約530平方メートルとなり、累計投資額は約8,500億円、23年度中には1兆円に達する見込み。

 三木氏は「『2024年問題』(トラックドライバー等への時間外労働の上限規制適用)の解決に貢献するため、各圏域を結ぶ中継輸送拠点の開発にも随時取り組む。併せて、DXを駆使した配送の効率化、ドライバー向けの休憩室など共用施設の充実化も進めたい」(三木氏)。

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