
三井ホーム(株)は19日、同社設計・施工の保育園「にじいろ保育園高野台」(東京都練馬区)の竣工を発表した。保育園としては初めてとなる、BELS評価の「ZEB Ready」を取得している。
敷地面積529.30平方メートル、延床面積513.00平方メートル、地上2階建て。2022年9月に着工し、23年2月に竣工。4月に開園した。環境問題への配慮、保育園児やスタッフへの快適な施設の提供を目的に、運営事業者が木造枠組壁工法での建築を選択した。運営事業者はライクキッズ(株)。
構造体を中心に多くの木材を使用。木材使用量は172立方メートル、炭素貯蔵量は149t-CO₂で、35年生のスギの木598本分に相当する。
柱型のないツーバイフォー工法の特徴を生かし、2階には約80畳の大空間を設置。平常時は3部屋に分けて、イベントなどの際に間仕切りを無くして使用するなど、可変性のある空間を実現した。内装材にはヒノキをふんだんに使用して木質感を高め、木の香りや木の触り心地によるリラックス効果を演出。保育園児が環境を楽しめるように、階段の段の間の蹴込み板やトイレ内のドア等をカラフルに配色した。