不動産ニュース / 開発・分譲

2023/6/15

埼玉県で防災力高めた戸建て分譲

共用の広場。災害時には防災拠点として機能する
かまどベンチには、コンロや鍋等が入っている

 ポラスグループのポラスタウン開発(株)は、分譲住宅地「ディスカバリープロジェクト東武動物公園 コネクト・コミュニティ」(埼玉県南埼玉郡宮代町、全37棟)を報道陣に公開した。

 東武スカイツリーライン(伊勢崎線)・日光線「東武動物公園」駅から徒歩10分の立地。木造2階建て(在来工法)。

 企業や自治体等に向けて、防災に関する講演やセミナーの開催、諸計画の策定、図上訓練等の支援を行なう「NPO 法人日本防災環境」、ブロック・レンガ・ポストなどの総合メーカーで、防災性の高い商品の製造・販売等も展開する(株)ユニソンと連携し、防災力向上に向けた企画を練り上げた。

 同物件は、川の近くに立地することから、敷地のかさ上げを実施。身のまわりにあるモノやサービスを、日常時はもちろん、非常時にも役立てることができるという考え方である「フェーズフリー」を採用。敷地内に共用広場を整備し、かまどベンチ、井戸、太陽光パネル付きのLED街路灯等を設置。通常時は交流の場として、災害発生時は防災拠点として活用できるようにしている。同空間の維持管理は、居住者(管理組合)で行なう形になるが、同社も防災イベントの開催などを通じてサポート。共助の意識を育て、ソフト面でも防災力を高める。

 住戸においても在宅避難を想定。保安灯、家具やテレビを固定するための下地、雨水タンク、感電ブレーカー、ポータブル電源等を採用した。また、内装プランは「ファミリー」「ペット」「DINKS・アクティブシニア」の3タイプを設定。ファミリーでは子供自身での片付けを促す専用ストレージ、ペットでは専用の半個室スペース、DINKS・アクティブシニアでは趣味の空間である土間アトリエ等を用意した。

 ホームページを2022年12月に開設。これまで80件の資料請求があった。23年2月に開所したモデルハウスには、40組が来場。3月から販売を開始し、3棟(ファミリー2棟、ペット1棟)が成約済み。契約者は30歳代前半のファミリー世帯で、埼玉県内在住者。現在の販売棟数は17棟、販売価格は2,980万~4,180万円。土地面積は120.01~150.18平方メートル、建物面積96.25~106.77平方メートル。間取りは2LDK~4LDK。全棟竣工済みで、引き渡しは6~9月の期間で順次行なう。

「ファミリー」のLDK
「DINKS・アクティブシニア」の土間空間

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2024/5/1

「海外トピックス」を更新しました。

サントスの「動く博物館」と中心街の再活性化【ブラジル】」を更新しました。

ブラジル・サンパウロ州のサントスでは、旧市街地2.8キロをめぐる「動く博物館」が人気となっている。1971年には一度廃止された路面電車を復活して観光路面電車としたものだが、なんと日本から贈られた車両も活躍しているという。