不動産ニュース / 開発・分譲

2023/7/12

国立市の築58年の団地を建て替え/野村不など

国立富士見台団地マンション建替え事業の完成予想イメージ

 国立富士見台団地マンション建替組合と、同組合に参加組合員として参画している野村不動産(株)、東京建物(株)、(株)URリンケージは12日、「国立富士見台団地マンション建替え事業」が国立市より権利変換計画の認定を受けたと発表。同市で初めての「マンションの建替え等の円滑化に関する法律」による建替事業となる。

 1965年に竣工した国立富士見台団地(東京都国立市、総戸数298戸)は、建物の老朽化やガス、上下水道、電気といったインフラの劣化、バリアフリー基準への不適合といったさまざまな問題を抱えていたため、2014年頃から管理組合内で建て替えの検討を開始した。その後、18年に建替え推進決議を可決。19年に事業協力者を選定し、建て替え実施に向けて検討を進めてきた。

 施工地区は、JR中央線「国立」駅バス3分・徒歩4分。敷地面積約2万7,497平方メートル。建替え後は、鉄筋コンクリート造地上8階建て、総戸数589戸のマンションとなる。延床面積は約4万7,811平方メートル。販売戸数は未定。

 既存の雑木林であるコナラやクヌギ等の樹種を植えるスペースを作り、持続的に自然環境の向上につながる緑地を形成。野鳥や昆虫の好む樹種等を選定することで多用な生態系を作り出す緑化空間を作る。

 また、周辺住民が通学路や生活道路として利用してきた南北通り抜け通路を、車道を分離し歩行者通路として再整備。通路沿いには人々が滞留できる公開空地スペースを設けることで、歩行者がより楽しめる空間を目指す。

 なお、こうした計画が地域のまちなみ整備に寄与する計画と認められ、国立市初の「まちづくり条例における最高高さの緩和」の承認を取得。一般基準の19mから特例基準の25mへ最高高さが緩和される。

 24年初に本体工事着工、26年度に竣工予定。

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