不動産ニュース / 開発・分譲

2023/9/8

地所レジ、代々木の低層住宅街で旗艦マンション

「ザ・パークハウス代々木大山レジデンス」完成予想図

 三菱地所レジデンスは8日、10月7日にオープン予定の分譲マンション「ザ・パークハウス代々木大山レジデンス」(東京都渋谷区、総戸数140戸(販売対象133戸))のモデルルームを報道陣に公開した。第2種低層住居専用地域の8,000平方メートルという敷地を生かし、平均面積92平方メートル超というゆとりと、多彩な住戸プラン、豊かな植栽、設備仕様や環境性能の高さなど、同社の旗艦マンションと位置付ける。

 同物件は、小田急線「代々木上原」駅徒歩7分に立地。建設地は社宅跡地で、第2種低層住居専用地域。北側が代々木大山公園に隣接。周囲は第1種低層住居専用地域が広がる閑静な住宅街。敷地は12mの高さ規制を受けるが、標高40メートルの高台立地と西向きの緩やかな傾斜地の特性を生かし、地上5階建ての建物とし、容積消化が難しいことを逆手に取り、住戸のゆとりとプランの充実を図った。また、全戸ZEH-MOrented認定を取得予定で、生物多様性保全を踏まえた植栽設計も取り入れるなど環境性能を高めた。竣工は、2025年11月予定。

 完成後はコンシェルジュが常駐。共用施設として、ラウンジ、パーティルーム、ルーフトップテラス、ボードルーム、ゲストルーム、ゴルフレンジ、テレワーク用のプライベートデスク、EVカーシェアなどを用意。また、マンション専用ポータルサイトで家族の帰宅や宅配荷物の着荷などを管理できる。

 住棟は、南棟・東棟・北棟の3棟構成。住戸は全33タイプ、2LDK・3LDK、専有面積約63~153平方メートル。平均専有面積は92平方メートル。約9割の住戸に最大奥行き3mのバルコニーを設置。容積参入されることから奥行き3m部分はガラススクリーンで取り囲み、リビングに隣接したサンルームのように使えるようにした。このバルコニーのガラススクリーンがファサードのアクセントにもなっている。バルコニースペースをコンサバトリーとしたプラン、奥行き3~7mのテラスにアウトドアシンクやタープフックを設けアウトドアが楽しめるプラン、バルコニーサイドキッチンを設けたプランなどを用意。天井高2,500mm。御影石天板キッチン、ディスポーザー、食洗器、ミストサウナ、全熱交換換気システム、個別宅配ボックスなどが標準。全戸オーダーメイド対応。

 6月27日にホームページをオープンし、これまでのエントリー数は2,800件。8月上旬からオンラインでプロジェクト説明会を開いており、960組が視聴した。9月9日・10日も200組の視聴予約がある。パークビューの北棟のオーダーメイド期間を長く取るため、南棟・東棟から販売を開始する。会社経営者等の富裕層だけでなく、都心勤務の高収入ファミリーやDINKS、地方の富裕層もターゲットとしていく。1期は11月中旬販売開始予定で、戸数や価格は未定。現在、オンライン説明会で提示している予定価格は、南棟の専有面積85平方メートル住戸が2.3億~2.6億円台、108平方メートル住戸が3.3億~3.6億円台。

 同日会見した三菱地所レジデンス執行役員の岡橋志郎氏は「超高額マンションが飛ぶように売れる異様なマーケット下で、富裕層だけでなく単身・DINKSにも投機的マインドが広がってきているが、このマンションは“住む”にこだわった。都心勤務の高取得のサラリーマンや都心の低層マンションを終の棲家と考える方などに愛着をもって住み続けていただき、万が一売らなければならない時はきちんと資産として評価されるマンションとして、我々の知見を注ぎ込んだ。わが社を代表する物件になることは間違いない。適正な価値を適切な価格で売っていく」などと抱負を語った。

モデルルーム。低層マンションながら天井高2,500mmを確保。折り上げ天井としている
バルコニー奥行きは最大3m。容積参入されることを逆手に取り、ガラスウォールで取り囲みサンルーフのようにリビングと一体で使えるようにした

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ZEH

年間に消費する正味(ネット)のエネルギー量がおおむねゼロ以下となる住宅。ZEHは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略称で、和製英語である。

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