三井不動産(株)、芝浦機械(株)は29日、マルチテナント型物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク(MFLP)座間」(神奈川県座間市)を竣工した。
東名高速道路「綾瀬」スマートICより約4.5km、相鉄本線「さがみ野」駅徒歩11分に立地。敷地面積約6万916平方メートル、延床面積約13万4,072平方メートル、鉄筋コンクリート造・鉄骨造地上4階建て。芝浦機械相模工場の一部敷地で開発した。
1階トラックバースは国際水準(45ftコンテナ車両)に対応するほか、全館空調にも対応。共用部には「森のエコリゾート」をイメージしたラウンジ、ワーケーションテラス、会議室、プレゼンテーションルーム、ホビールーム、無人コンビニ等を備える。ポータルサイト上で会議室やプレゼンテーションルームを予約可能とし、従業員の利便性を高めた。
2024年問題を見据え、トラックの出入り口には車番認証システムを設置。テナント企業は、バース予約システムを導入することでトラックの入庫を把握し事前準備が可能となるなど、ドライバーの待機時間の短縮に貢献していく。
防災対策として、敷地東側と隣接する公共歩道の一部を「防災パーク」として整備。地域住民や消防署の防災訓練、地域の小学校が防災学習を行なう場として開放する。環境対策では、コーポレートPPA事業に基づき、屋上に太陽光パネル(約168万kwh)を設置予定。これにより、年間のZEB認証やCASBEE(建築環境総合性能評価システム)Sクラスの取得を見込む。
また、同施設の計画に当たり、国道246号の慢性的な渋滞が予測されたことから、国土交通省と協議。芝浦機械および三井不動産(株)にて道路車線延伸工事の設計・施工を実施し、23年9月21日に完了している。