不動産ニュース / 開発・分譲

2023/10/3

神戸市垂水区の再開発を着工/野村不

 野村不動産(株)は3日、参加組合員として参画して事業を進めている「垂水中央東地区第一種市街地再開発事業」(神戸市垂水区)の起工式を執り行ない、着工したと発表した。

 同再開発は、JR「垂水」駅・山陽電鉄「山陽垂水」駅の北側で、施行区域面積は約0.7ha。駅に近接する利便性の高さの一方、周辺にまとまったオープンスペースがなく老朽化した木造家屋が密集していることから防災面で問題を抱えていた。再開発を通じて災害に強いまちづくり、商業・生活の利便施設整備などによって地域活性化や防災機能の強化などといった都市機能の更新を図る。

 計画する建物は、鉄筋コンクリート造地上32階建ての住宅・商業機能を備えた複合ビル。同社が分譲する住宅等の周囲に、個性ある商業施設を整備していく。敷地南側の貫通道路や敷地の北東部・南西部に配置した滞留広場によって周辺地域への回遊性を向上させ、垂水エリアの新たなランドマークを目指す。

 建物は免震構造を採用し、受変電設備等は2階以上に配置。10フロアごとに防災備蓄倉庫を整備することで、安心・安全な住まいづくりに寄与する。

 竣工は2026年3月の予定。

この記事の用語

市街地再開発事業

都市計画で定められた市街地開発事業の一つで、市街地の合理的で高度な利用と都市機能の更新を目的として実施される事業をいう。既成市街地において、細分化されていた敷地の統合・共同化、共同建築物の建設、公共施設の整備などを行なうことにより、都市空間の高度な利用を実現する役割を担う。

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「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。