
大和ハウス工業(株)は12日、大規模複合開発プロジェクト「マールク新さっぽろ」(札幌市厚別区)のすべての街区が完成したと発表した。
同プロジェクトは、同社とグループ会社の大和リース(株)が、医療法人脳神経研究センター新さっぽろ脳神経外科病院、札幌学院大学などで構成するコンソーシアムが共同で2019年3月から進めてきたもの。JR千歳線「新札幌」駅と札幌市営地下鉄東西線「新さっぽろ」駅周辺の2街区(G街区・I街区)、合計敷地面積約5万5,700平方メートルに分譲マンション(総戸数220戸)、ホテル(総室数172室)、商業施設、教育施設、医療施設等を整備した。
G街区には大学や看護専門学校といった教育施設を整備。大学では、社会連携センターや図書館、カフェテリア等を地域に開放し、地域住民との交流拠点とする。また、専門学校では開発地内の医療施設と産学連携協定を結ぶ。また、両校が学術交流協定を締結し、協力体制を確立させている。
I街区には分譲マンション、ホテル、商業施設と医療施設4棟を整備。分譲マンション「プレミストタワー新さっぽろ」は、敷地面積約4,230平方メートル、鉄筋コンクリート造地上30階建て、延床面積は約2万4,760平方メートル。7月に入居を開始した。医療施設4棟のうちの1棟「D-スクエア新さっぽろ」の1階には北海道ガス(株)が運営するエネルギーセンターを設置。AIを活用してI街区全体のエネルギーマネジメントを行なう。また各施設は屋内空中歩廊で接続し、季節や天候に左右されない安全な歩行者動線を確保した。