不動産ニュース / 調査・統計データ

2023/12/20

購入検討者の住まい探し、半数がポータルサイトで検索

 不動産情報サービスのアットホーム(株)は20日、「オンラインでの住まい探しに関する調査2023 購入編」の結果を発表した。

 22年9月~23年8月の間に物件を購入して引っ越した人(以下、「経験者」)、および24年3月までに購入を検討しており現在住まい探しをしている人(以下、「検討者」)に調査。18~50歳の男女859人が対象で、インターネットによるアンケートを実施した。調査期間は9月8~10日。

 住まいの探し方を聞いたところ、経験者は「不動産ポータルサイトで検索」(48.4%)が最も多く、「不動産会社を直接訪問」「オープンハウス・モデルルームなどに行く」が24.3%の同率で続いた。検討者のトップも「不動産ポータルサイトで検索」(54.8%)でトップに。2位は「不動産会社のホームページで検索」(35.5%)、3位は「不動産ポータルアプリで検索」(35.3%)となった。

 必ず見たい物件設備の写真については、経験者・検討者ともに「キッチン」(経験者61.0%、検討者57.3%)、「風呂」(同59.8%、同52.2%)、「トイレ」(同56.3%、同52.9%)がトップ3に。周辺環境は、経験者・検討者いずれも「スーパーマーケット」(同54.9%、同55.7%)、「コンビニエンスストア」(同38.8%、同39.0%)、「ドラッグストア」(同31.1%、同35.3%)がトップ3だった。

 内見方法は、経験者・検討者ともに「不動産会社の店舗で待ち合わせして現地に訪問」(同43.7%、同41.1%)がトップに。「自宅でスマートフォンなどからVRや360度画像で疑似内見」(同7.9%、同19.5%)と「自宅でスマートフォンなどからオンラインで内見」(同6.1%、同14.6%)は、検討者が経験者を8ポイント以上上回っていた。

 オンラインでの手続きについては、重要事項説明を経験者が実際にオンラインで行なった割合(8.2%)を、検討者が行ないたい割合(23.9%)が上回った。契約も同様で、経験者の12.9%に対し、検討者は30.6%がオンラインによる手続きを希望していた。

 住まいを契約した際に「不便」「面倒」と感じたことのトップは、「契約のためだけに不動産会社に足を運んだこと」(23.1%)。「入居申し込みや契約に必要な紙の書類を手書きしなければならなかったこと」(21.7%)、「不動産会社への訪問回数が多いこと」(21.5%)と続いた。

この記事の用語

VR

情報技術を活用して、人工的に現実感を作り出すこと。英語のVirtual Reality(バーチャル・リアリティ)の略語で、「仮想現実」「人工現実感」などと翻訳されている。

続きはR.E.wordsへ

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