不動産ニュース / 政策・制度

2024/3/7

不動産業アワード、大賞は「NPO法人福岡ビルストック研究会」

 国土交通省は7日、「第2回 地域価値を共創する不動産業アワード」の受賞者を発表した。

 地方公共団体や住民、他業種等と共に地域づくり・コミュニティづくりに取り組み、新たな地域価値を共創する不動産会社・不動産管理会社等を表彰する。今回が2回目の開催。

 全国の不動産事業者等から36件の応募があり、「地域価値を共創する不動産業アワードについての選定委員会」(委員長:明海大学不動産学部教授・中城康彦氏)の審査により受賞者を決定した。

 アワード大賞は、DIY手法により休眠不動産の再生と地域活性化に取り組む「NPO法人福岡ビルストック研究会」が受賞。24地域の事業体が10年にわたり情報共有と相互研鑽を継続実施していること、独創的で地道な活動が日本のみならず海外にも広がっていること、社会的起業家の養成や関係人口増大等、地域の社会課題解決に貢献している点などが高く評価されての受賞となった。

 部門別の優秀賞受賞者は下記のとおり。
 一般部門は不動産・行政・NPOの連携による住宅弱者支援を行なう「(株)プライム」と、地域における良き商いを守り育てる取り組みを推進する「ビーローカル・パートナーズ」。
 サブリース部門は、DAO(分散型自立組織)型シェアハウスの運営に取り組む(株)巻組と、既存建物をクリエイティブスペースとして再生しコミュティ形成等に取り組むomusubi不動産。
 空き家部門は、リノベーションまちづくりと居住支援を組み合わせた取り組みをシャッター商店街で実施して成果を挙げている(株)上原不動産、(株)ARCH。

 また、地域づくりやコミュニティづくりに貢献してきた優れた取り組みとして、(株)タウンキッチン(JR中央線高架下を活用した創業支援施設運営)、中央グリーン開発(株)(分譲地の集会所施設を活用したコミュニティ形成支援)、(株)ハチノジ(空き家を活用した留学生向けシェアハウス提供)を特別賞に選出した。

 表彰式は12日14時より、国土交通省で開催する。

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