不動産ニュース / 調査・統計データ

2024/5/16

ハイブリッドワーカー、働き方への満足度高い結果に

 (株)ザイマックス不動産総合研究所は15日、法人向けサテライトオフィスサービス「ZXY(ジザイ)」会員を対象に行なった働き方に関するアンケート結果を公表した。調査は2月19日~3月1日、ZXY登録企業のうち利用の多い23社に勤務するZXY会員15万7,163件を対象にメール配信で実施。最終回答数は1万1,427件で、不備のあった回答を除外した分析対象数は1万1,122件。

 働く場所の組み合わせ別に現在の働き方や制度に対する満足度を聞くと、ハイブリッドワーク(サテライトオフィス利用あり)の7,014人のうち、88.0%が「満足」「やや満足」と回答し、最も高くなった。完全テレワーク(サテライトオフィス利用あり)の158人のうちでは83.5%、完全テレワーク(サテライトオフィス利用なし)の211人のうちでは72.1%、ハイブリッドワーク(サテライトオフィス利用なし)の3,481人のうちでは67.9%、完全出社の258人のうちでは39.5%と続いた。同社は「出社とサテライトオフィス勤務含むテレワークをうまく組み合わせることが、従業員の満足度向上に良い結果をもたらしている可能性がある」と分析している。

 一方、比較的満足度が高い結果となった完全テレワークの2グループについて、同社は「属性を確認したところ、年代は50歳代・60歳代の高齢層、役職は一般社員、職種は技術系専門職の割合が高かった。全体に占める割合も3.3%と少なく、特殊な層といえる」とした。

 過去半年程度でZXY以外を含むサテライトオフィスを1つ以上利用したと回答した7,172人を「サテライトオフィスのアクティブユーザー」と定義し、現在の働き方や制度に対する満足度を聞いたところ、「満足」「やや満足」と回答した割合は合計87.9%に上った。普段働く場所の時間割合については、出社が38.3%で、残りはテレワークであることが判明。うち、サテライトオフィスで働く時間は12.9%だった。

 自由記述として、勤務先におけるサテライトオフィスの利用制限の有無や内容も質問。利用時間の制限や上長への報告・承認制、拠点立地の制限といった各社の運用ルールが見られた他、「雰囲気的に長時間利用がしづらい」といった意見もあった。同社は「ハイブリッドワークにおいて従業員に在宅勤務以外の場所の選択肢と裁量を与えることは、企業にとっても有益である」と結論付けている。

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

サテライトオフィス

本拠地から離れた場所に設置する小規模な事務所。サテライト(satellite)は「衛星」を意味する英語であるが、サテライトオフィスは和製英語である。

続きはR.E.wordsへ

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年8月号
人材が不足するこの時代…。
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/7/26

記者の目を公開しました

人身売買被害者からホテル経営者へ(後編)」を更新しました。

インドで生まれ、10代のときに人身売買被害にあったPK氏。いよいよアメリカンドリームを掴むきっかけとなった“ホテル”との出会いを果たします!!
前編をまだご覧になられていない方は、前半からご覧ください。