(株)矢野経済研究所は17日、不動産テック市場に関する調査(2024年)の結果を発表した。
不動産テック事業者に聞き取り調査等を実施した。調査期間は23年12月~24年4月。
22年度の不動産テック市場規模は、9,402億円(前年度比21.1%増)と推計した。そのうちBtoC向け市場規模が7,138億円(同20.1%増)、BtoB向け市場規模が2,264億円(同24.7%増)。
30年度には2兆3,780億円(22年度比152.9%増)と約2.5倍にまで拡大すると予測した。このうち消費者向けサービスのBtoCは、22年度比で約2.6倍の1兆8,600億円の見通し。住宅ストック数や既存住宅流通市場の拡大を背景に、不動産マッチングサービス市場の拡大などが市場拡大に貢献すると予想している。
一方、事業者向けサービスのBtoBは、30年度には22年度比で約2.3倍の5,180億円と予測。政府による電子化推進政策などの後押しもあり、今後、主に不動産仲介・管理業務支援や価格査定支援市場の拡大などがBtoBの市場拡大に貢献すると見込む。