(公財)東日本不動産流通機構は27日、2023年度の「首都圏中古マンションの管理費・修繕積立金」に関する調査結果を公表した。
同年度に東日本レインズを通じて成約した首都圏中古(既存)マンションの1平方メートル当たりの月額管理費は201円(前年度比4円増)、1戸当たりでは1万2,831円(同351円増)。月額修繕積立金は1平方メートル当たり187円(同6円増)、1戸当たりでは1万1,907円(同433円増)。
月額管理費と月額修繕費の合計は、1平方メートル当たり388円(同10円増)、1戸当たり同2万4,738円(同784円増)となった。1戸当たりおよび1平方メートル当たりの月額管理費は経年化するにつれて低下傾向。1戸当たり修繕積立金は、築10年を超えると200円前後に上昇している。
都県別の管理費は、東京都は1平方メートル当たり232円・1戸当たり1万3,888円、神奈川県は同181円・同1万2,073円、埼玉県は同159円・同1万919円、千葉県は同155円・同1万1,194円。
修繕積立金は、東京都が同196円・同1万1,708円、神奈川県が同185円・同1万2,328円、埼玉県が同170円・同1万1,665円、千葉県が同169円・同1万2,226円となった。
年間管理費の対成約単価比率は0.33%、年間修繕積立金の対成約単価比率は0.30%で、合計では0.63%と前年度比で低下傾向。1970年代と、バブル期の80年代後半から90年代前半に建築された物件は、管理費と修繕積立金(年間)の対成約単価比率が高い傾向が見られた。